株価に変化のない銘柄は、誰にも注目されません。
でも、「将来」を考えることこそが株式投資です。
きわめて「小動き」になり、近未来に長期上昇トレンドがスタートするタイミングをつかまえることができたら……。
「小動き」とは、どんな状況を指すのか?
最新の動画をご覧ください。
株価に変化のない銘柄は、誰にも注目されません。
でも、「将来」を考えることこそが株式投資です。
きわめて「小動き」になり、近未来に長期上昇トレンドがスタートするタイミングをつかまえることができたら……。
「小動き」とは、どんな状況を指すのか?
最新の動画をご覧ください。
今日アップした動画は「初心者の失敗あるある」。
もちろん、ベテランでも同じミス、勘違いがあり得ます。
土台となる大切な部分を、いちど考え直してみませんか?
個別の動きが鈍く、株価指数は横ばい──いきおい、暴落警戒論、下げ相場の観測が浮上するのですが、個人的に“売り目線”に傾けることができません。
観察している8銘柄も、多くは「どっちつかずの横ばい」なのですが、「買い目線を外せない」とコメントしました。
少しだけ補足しながら、番組のフォローアップをお届けします。
映像は、「YouTubeチャンネル「マーケット・スクランブル」」でご覧ください。
相場は強い!? ~大崩れしないチャートが示すもの~
最近の梅雨は、雨がしとしと降る風情あるものではなく、線状降水帯とか集中豪雨とか……災害対策を本気に考えなければならない状況です。
山林開発の管理や、治水能力の向上といった課題はありますが、50年、100年といった期間で「大丈夫だった」からと、リスクのある場所に建物の建設が許可されている事例も多いようです。本来は遊水池だった場所に、多くの住宅が建っているケースまであるとか。
番組でも、「山林は日本の資源」「手入れすれば木材を無限に生産可能」とコメントしました。日本の技術を駆使した各種の先進的な産業も、国際競争のなかで大切ですが、人間が生きるうえで第一に欠かせないのは、土、水、そして空気。また、落ち着いた環境で得られる食料です。
山林と樹木は、資源である前に重要な環境要因。それを管理する林業とともに、農業と漁業が、よりカッコいいものと認識され、実際に利益が期待でき、若者がもっと興味をもつ分野であってほしいと考えます。
社会派を気取って似合わないことを述べたかもしれませんが、株式市場に携わって多くの産業に目を向けているのですから、ちょっとだけカッコつけて、こんなことを考えてみるのも一興ではないでしょうか。
指数が横ばい、新型コロナウイルスの状況も不安……といったことから弱気になる、下げを警戒する向きも多いのですが、私は継続的に強気の見方を変えていません。相場の上げ下げはあっても、しばらくの間は大きな下げがないと考えています。
現時点で下げトレンドをみせている銘柄も少なくないので、跛行(はこう)しているというのが正確な表現かもしれませんが、下げている銘柄のスピードはそれほど速くないと感じます。
また、定点観測しているうちの1つ、デサント(8114)のように元気な銘柄が、あちらから、こちらからチョロチョロと出現しています。
ただ、強い銘柄がスッと高値を取ったかと思うとしぼむ、そんな展開も多く、短い期間で見るほど振り回される相場つきがつづいているといえます。出遅れ銘柄が動意づく事例も、なんだか物足りない状況です。
とりあえずの想定すら難しい相場ですが、弱気に傾けることに違和感を覚える、買い目線を外せないという私個人の感覚について、「まあ、一理あるな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
相場は相場に聞け──。
つまらない材料分析などせずに、「すべての材料・ニュースが株価に織り込まれている」と考えるのが実践的だし、予測を当てることよりもポジション操作で対応するのが正しい。
「相場に聞け」とは、こういう実践的な考え方を表現したものです。
林投資研究所が提唱するのも、中源線の土台も、こうした相場哲学です。
とはいえ、各種の偏った報道などから、多くの人がコロナ禍の不安を増幅させてしまっている現在、オリンピック開催が明るくなる契機、と考えることだって可能です。
2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップも、事前の雰囲気とは打って変わって盛り上がり、それまでラグビーを見たことすらない人たちまで、ルールを勉強して情報交換していました。
古くは1964年の東京オリンピック。
大会について、多くの有名作家が論評を書いて筆を競ったそうですが、三島由紀夫は開会式の当日、次のように述べたそうです。
オリンピック反対論者の主張にも理はあるが、きょうの快晴の開会式を見て、私の感じた率直なところは「やっぱりこれをやってよかった。これをやらなかったら日本人は病気になる」ということだった。
材料の分析は苦手ですが、現在は不安や閉塞感が根強いことはまちがいないでしょう。ワクチン接種が進み、いざオリンピックがはじまるだけで、コロナウイルス対策の議論も平易な方向に修正され、雰囲気はずいぶん明るくなると期待しています。
マーケットの予測は強気と弱気に分かれ、だから売り買いがぶつかって価格がつくのです。
だから、私の個人的な相場観を押しつけるつもりはありません。
ただ、いろいろな見方があるなかで、「自分は○○と考えて行動する」と明確にする──これが最重要、というか絶対に必要な姿勢なのだと、あらためてインプットしてください。
でも本当は、「強気か弱気、どちらかに決める」ということではありません。
ある銘柄について毎週末、「確固たる予測を述べろ」と言われた場合でも、あるいは月に1回、「東証一部で上昇しそうな銘柄を挙げろ」と言われた場合でも、コンスタントに答えが出るわけなどありません。
だから、多くの場合は「わからない」「ピンとくる銘柄がない」といったコメントが、本当の答えです。
こういった現実から、「コンスタントにオススメ銘柄を並べる、一般的な投資関連情報に疑問」と述べているのですが、この件は置いておきましょう。
「わからない。だからポジションを取らない」(ポジションがある場合は切る、あるいはグッと減らす)という対応が、実践的に重要な選択肢──「休むも相場」といいますが、むしろ積極的に休む期間を設けるのが正解なのでしょう。「やらないと儲からない」というのがジレンマなのですが……。
マーケット・スクランブルは現在、第1週と第2週を午後7時30分に公開していますが、第1週は収録後、限られた時間で編集している状態です。
はやくお届けするために、上記のような事情も含めて「午後7時30分公開」と決めたのは私たちですが、時間的にけっこうギリギリの勝負なんです。
先に言い訳してごめんなさい……7月5日の動画を公開したのは、ほぼ8時でした。
今後は遅延をゼロにすべく、作業工程を見直しますが、第3週「個別銘柄フォローアップ解説」と第4週「なぜ? どうして? これからどうなる?」は、私ひとりなので収録スタートが早く、仕上がったらすぐに公開するようにしています。
今後とも、マーケット・スクランブルをどうぞごひいきに。
よろしくお願いします。
来週7月12日は、テーマ別の番組、「先行、出遅れ、うねり取り ~焦点を絞ってトレードする~」というタイトルでお送りします。お楽しみに!
2020年12月新刊
出遅れ株を狙うのは手堅い?
そうとはいえないのが、株式市場の真実です。
出遅れ株(出遅れ銘柄)を買うときの大切な注意点を4つ、わかりやすく示しました。
買ったら売る、売ったら買う……売買では必然ですが、最初から「売りポジション」と「買いポジション」の両方を持つ戦略もあります。
3種類を上げ、実践的な見地から、特徴と注意点を述べました。
買ったら天井、売ったら底……いわゆる「高値づかみの安値たたき」は、まさに“相場あるある”です。
これを避けるにはどうすればいいか?
きわめて難しい課題ですが、超実践的な解説を動画にしました。