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中源線に興味がない投資家でも、この数字には有効性を感じると確信します。
「東証一部全銘柄を、個別に中源線で判断した集計値」、すなわち、「東証一部 買い線(陽線)銘柄数」です。
一般的な株価指数は、“平均”という荒削りな方法で算出されます。
その数値を、「水準」にして考えて投資家は迷います。
飛び交う多くの情報もジャマになります。
研究所で毎日計算している「東証一部 買い線銘柄数」は、しっかりと実践的かつ実用的な統計値だと考えているのですが、実は、先週と今週で記録的な数字を示しました。
東証一部には、約2,100銘柄が上場しています。
11月、12月は、そのうち約1,500銘柄が買い線だったのですが、徐々に減ったあと次々と急落に反応し、3月13日と16日はわずか65銘柄にまで落ち込みました。
ところが、買い線銘柄数は3月17日から急増し、3月25日には1,621銘柄に達したのです。
最低65銘柄、最高1,621銘柄・・・
2015年4月にシグナル配信をスタートしていらいの2つの記録が、わずか5営業日をはさんで出現したのです。
それだけ値動きが大きく、スピーディーだったわけですが、なによりも「中源線が動きにきちんと反応した」ことが確認できました。
ホッとすると同時に、しっかり自慢できる結果を目の当たりにしたのです。
ちまたのトレードシステムは、全く機能しなかったものも多いようです。
そのなかで、“人間の感覚そのまま”といえる中源線のルールが見事に機能したことで、研究所では熱い議論が交わされています。
はやい動きに反応するということは、この水準で上下にドタバタすると、機敏に反応するものの儲からない……こういう展開もあり得るのですが、道具の特性を熟知して使い方を工夫するのが大切だということです。
判断基準や手法に優劣をつけるのは、容易なことではありません。
また、万能の道具も存在しません。
ただ、使いやすいツール、理解しやすいルールというのは歴然と存在する──こう考えることができます。