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本日は大納会、2019年最後の立会日でした。
年の区切りを大切にするのは日本の文化であり、昔の「大納会」「大発会」は特別な気分になったものですが、最近はそういった“お祭り”の雰囲気も薄れたようです。
男女の区別なく「中性」を指向するのは別の発想かもしれませんが、いろいろなものが“フラット”になりつつあるような……。
例えば多数銘柄の「平均」の値である、株価指数の売買が人気化する傾向はどうなのでしょう。
現在は先物ミニ、ETFなど、手軽に少額で株価指数を売買できますが、「業績動向などに左右されないから初心者向け」といった説明には違和感を覚えるのです。
たしかに、株価指数はコンスタントに動きます。
でも、どこか“無機質”な感じがして好きになれません。
個別株は、悪材料が出て暴落するとか、突然に人気化して噴き上げるとか、日常にはないほどの激しい動きをみせます。
でも、それだけに、マーケット参加者の「息づかい」が聞こえてくるような、感じ取りやすい部分が強いのです。
人気が離散してイヤな下げ方をする
誰も見向きもせず安値で動かなくなる
動意づいて注目度が高まる
疑心暗鬼だった向きが参戦して熱くなる
短期資金を集めて過熱化する・・・
感情や感覚を否定しないかぎり、生身の人間には逆に“わかりやすい”と思うのです。
私は、「初心者こそ個別銘柄」と考えています。
ここ数年の株式市場を見ていると、上げる銘柄あり、下げる銘柄あり、いわゆる「跛行色」(はこうしょく)が強いようです。
なんとなく“薄める”のではなく、時に荒い動きをする個別銘柄を相手に、いかに安全な売買を実現するか──これこそが、「相場の王道」ではないでしょうか。
今年も1年、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。