おかたづけ | 林知之


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物のかたづけができない人は才能にあふれている──。
かのアインシュタインも、机の上は散らかっていました。
でも私たちの日常では、とりあえず叱られるだけです・・・

「ついポジションを取ってしまう」
「手の内が散らかってしまう」
この解決策はなんだろう、って話でした。

まずは、ポジションを取ったあと何をするか、と考えることです。
想定する期間が長くても短くても、必ず手仕舞いします。

買ったものをどこに置くか、なんて問題ではありません。
ムリに“買い物”に当てはめれば、「買ったものは、いつか売りにいく」ということです。
ちょっとエネルギーが必要です。

でも、出かけたまま帰らないのは行方不明者、仕事であれ、遊びであれ、旅行であれ、必ず帰宅します。
これと同じで、現金(ニュートラルポジション)に戻ります。
利益でも損失でも、手仕舞いします。

「1週間勝負で買った。来週、手仕舞いする」
「100円上昇を狙って買った。でも、20円下げたら投げる」
このように、自分の想定を明確にして手仕舞いを予定しておくことです。

「なんだ、それだけのことか」と言われそうですが、それだけのことができないのが私たち人間、理由をつけて先送りしたり予定変更するだけの知恵や能力を備えているのです。

その知恵を、かたづけのエネルギーに向けるのです。

「つくったポジションは手仕舞いする」
と意識するだけで、一連の行動がキュッとしまります。

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