相場の「確信」 | 林知之


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失せ物・・・
「ここにあるはずだ」という場所にないことが多いのですが、その確認がないと探す行動そのものが始まらないので困ります。

SQ(先物・オプションの特別清算指数)算出日が近づくと、多くの投資家が話題にしているようですが、ポジションを調整するなどの対応をしている人がいません。

「SQで警戒心があるから、オレのポジションがうまくなくても当然」
こんなふうに、売りだろうが買いだろうが、どんな銘柄だろうが、わるい玉の先送りに利用する姿勢はよく目にしますが……。

拙著『凄腕ディーラーの戦い方』に登場する硬派の実践家、“アンディ”こと沼田武氏は、次のように言います。

単に「抵抗線をブレイクした」という認識で行動したのでは、当てにいってるだけですよね。そこには、「やり方」という要素がないんです。
(中略)
判断基準に加えて「どこで買う(売る)のか」という“ポジションのつくり方”が必要です。ここまできちんと考えると、「当てにいく」だけの観察ではなく「根拠のある売買」という実践的思考の世界に到達するわけです。
(引用おわり)

SQによって、裁定取引や、それに絡む先物・オプションの動きが活発化するようですが、どのように影響するか、上なのか下なのか、過去にどんな影響があったか、今現在の流れを読むことが可能か……「SQだから」を言う前に、自分なりの予想、根拠を考えていますか?

前述の沼田氏が説明するように、適正な予測は「勝率5割」だと私も考えています。しかし、確信ある行動(沼田氏の「根拠ある売買」)に限定することで、その後の対応をどうにかこうにかコントロールできる──これしか突破口がないのが現実です。


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