7月と8月の放送では、林投資研究所が30年以上つづけている低位株の手法「FAI投資法」を解説しました。
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デスクを離れて歩き出したら、なにをするのか忘れた……後ろ歩きで席に戻ると“巻き戻し”効果で思い出すのですが、最近はそれも効かなくなってきました。
酷暑の疲れか、単なる老化か・・・
前回示した「時間切れ」の対応について、つづきを述べます。
ポジション保有期間を、「6カ月」に設定していたとします。
6カ月なんて、実はあっという間に訪れます。
で、「まだ持っていたい」と考えるのが“相場あるある”ですね。
踏ん切りがつかない自分に甘くなったとしても、「今週の金曜日まで待つ」「6カ月+3日」くらい、裁量の売買ならば問題ないでしょう。
でも、金曜日の後場に「いや、来週も……」とやり始めると、これはもう糸の切れたタコ状態。
エンドレスに先送りしてしまいます。
こんなダメな状態にならないための工夫があります。
とりあえず切って、ゼロの状態で考え直し、「やっぱり魅力あるポジションだ」と思ったら建て直すのです。
例えば、3日か4日でいいからゼロの状態をキープして考える、これがポイントです。
「その間に動いたら、どうするの?」という質問が来ますが、
6カ月待っても動かなかった銘柄が3日で動くなんて超レアケース。
それよりも、ダメ玉が残るリスクを嫌うべきです。
「先送り」のオプションは、なんとなく行ってしまいます。
でも「切ったあと建て直す」オプションならば終始、行動はキビキビ!
家のかたづけで、いったん全部のものを表に出し、
「これは絶対に捨てない」と思うものだけを戻すワザと同じで、感情を切り離して、切るべきポジションを浮き彫りにします。
──「手仕舞い論」は、次号につづく──