〇〇不安は安心材料? | 林知之


7月9日の放送は低位株投資の話。
林投資研究所が誇る「FAI投資法」のルールから、月足の読み方などポイントを解説。

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洗車すると雨が降る……マーフィーの法則です。

ちまたの投資関連情報には、投資家の不安をあおる材料が目立ちます。

・株式は会社の持ち分、収益を期待して保有するのが自然
・現物市場なので、買って持つのが主流
・ショック安の頻度は低いが、不安要因は気になる

これらが、株式市場の構造のようなものなので、「顕在化している不安要素について情報がほしい」という需要があり、それにメディアが応えるのも当然といえば当然。

ただ、「〇〇不安」などと名前がついているものは、おおかたが価格に織り込まれていて、実際に起きたり、状況が悪化してもショック安が起こらないもの。

懸念材料が残っているのに相場が反転すると、「たしかにそうだが、○○が○○で……」と追加の情報が出てきます。

今なら、「米中貿易戦争の懸念があるのに円安」みたいなことです。

解説を読んで「なるほど」と次の情報を心待ちするようでは、れっきとした情報弱者、立派な相場難民です。

でも、「どうとでも言えるじゃないか!」とツッコミを入れる前に、もう少し丁寧に考えてみます。
材料と株価変動が無縁、とは言えないからです。

観察に一貫性があるかどうか、これが大きなポイントです。
新しい観点が次々と出てくる解説は、その場限りの“読みもの”です。

世の中は常に動いているので、潜在的な相場の材料は無限にあり、株価がそれらを織り込んでいないから変動が起こります。
これは間違いないでしょう。

ただ、それらの材料を完全に拾って分析することなど不可能なので、「すべての材料が現在の株価に織り込まれている」とするのが、少なくとも、“チャート分析”の大原則なのです。

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