脱・日経平均 | 林知之


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日経平均がプラスならば「上昇」、マイナスならば「下落」と、株式市場全体をくくって解説します。それでいいのでしょうか?
下げたときによく使われる「利益確定売り」……売った人全員に電話でもかけたのでしょうか? ツッコミどころ満載です。

先週末、9月29日(金)は、日経平均が6円83銭安でした。
翌30日の日経には、「小反落、利益確定の売り」と書かれていました。

でも個別株を見ると、値下がり1,067銘柄に対して値上がりは847銘柄、約42%の個別銘柄が上昇していました。新安値3銘柄に対して、新高値は190銘柄。

低位株投資の対象として『研究部会報』に掲載している、FAIクラブの買い選定銘柄は現在33銘柄ありますが、そのうちの9銘柄が29日に新高値を取っています。

選定がスゴい、という話ではありません。
ざっくりですが、昨年後半からずっと、目立った伸びをみせる個別銘柄が数多くあるのです。「日経平均」の水準を見ているだけではわからない変化が、常に株式市場の“本当の内容”で、少なくとも現在までは、小型株を中心に上伸が続く市況だった、ということです。

まずは日経平均、続いて為替動向、そして株を十把ひとからげにして「買いか、売りか」という流れになり、結論が出るかと思うと「今後の〇〇次第」って、いつ聞いても同じなんですね。

日経平均先物を売買する投資家、あるいは指数連動型の投信を売買対象とする投資家は別として、個別銘柄を売り買いする人に関係のないデータで、経済紙の紙面や経済番組の時間を埋めるのが“お約束”ですが、不安心理を利用して煙に巻いているだけです。

「日経平均は〇〇だが……」といった表現をマネすると、思考も残念な方向に傾いてしまいますが、忙しい社会人、効率を求めるオトナだからこその錯覚、“あるある”の落とし穴なのです。

株の売買を実践しない(立場上できない)経済記者の文章なんて気にせず、自分だけの視点で値動きを観察してください。
望む結果に近づくために、不可欠な姿勢です。


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