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不倫疑惑の政治家に「一線を越えたんですか?」。「はい、週に3回で~す」なんて答えはあり得ません……それでも質問しなければいけないのでしょうか?
「○○株は、まだ上がりますか?」といった質問が時々あります。
強弱を「診断」してほしいということですが、不可能です。
ある特定の基準で「判断」することはできますが、結果は五分と五分……どんな結果であろうと、実践者として“次の一手”を打つ前提で、ズバッと判断・行動するだけです。
そもそも、真剣に「買いだ」という人と、確信をもって「売りだ」という人が半分ずついるから、市場で値段がついているのです。
良いトレードをしたい──。
つい、1回ごとの損益を気にしてしまいますが、神様ではありませんから、必死に予測しても当たったり外れたり……。
先日、「相場師インタビュー」に応じてくれた225先物トレーダー、“ついてる仙人”氏は、次のように言っていました。
「正しいトレード」と「間違ったトレード」、「利益になるトレード」と「損になるトレード」、これら4つの区別が重要だと思う。
※このインタビューは、9月26日発行の『研究部会報』9月号に掲載します。
例えば、「この値運びは買いだ」と判断したら、「でも、利益になるかなぁ」などと考えずに出動するのが正解、「正しいトレード」です。
「正しいトレード」を実行した結果、見込み違いで損になったとしても、さかのぼって「間違ったトレードだった」とはならないのです。
「買いだ」と判断したのに、「損になったらイヤだ」という恐怖心で出動しなかった、そうしたら下がった……「正解でしたよ」というのは誤り。
買いだと判断したのなら、出動して損切りという結果こそが正解です。
自分で決めたことは、実行するのが当然です。
次に同じパターンが出現した際、どう行動すればいいのかわからなくなります。
「当たり外れは仕方がない」という前提で立てた戦略なのに、最後の最後に自分自身で“当たり外れ”を当てようとするなんて……。
「判断基準が適切ではない」というのなら、ポジションもなく出動を検討する雰囲気もないときに、戦略を見直すのが正しい対応です。
いま気づきました。
「一線を越えたか」と、とりあえず質問するのが、正しいシゴトなんですね。
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