順張り逆張り(2) | 林知之


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連載「トレード哲学」……5
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知り合いが、駅に行くのが早すぎたと嘆いていました。
そのまま電車に乗って、途中か目的地近くで時間をつぶせばいいと思ったら、始発電車の1時間前に駅に着いていたそうです……早起きですね ^^

「順張りで買ってヤラレた。順張りはダメだな」
こんな言葉を聞くことがありますが、観点がズレている気がします。

順張りはダメ、逆張りしかない、
上がってきたところで買うのはよろしくない、
下げに買い向かう逆張りだ!

こういう論理だと思うのですが、
下げ過程で買い始めようが、上げ始めてから出動しようが、
買い戦略の狙いは同じ「上げ波動に乗ること」です。

上記の「順張りはダメだから逆張り」は、
さんざん上がって高値圏で買いついたことが敗因、
あるいは、仕方がない見込み違いだったと考えるべきでしょう。

順張り、逆張りという“玉の入れ方”とは関係ないはずです。

状況を整理します。

  1. どこまで下がるか(上がるか)は常に不明
  2. だから、ポジション操作の基準として「予測」を立てる
  3. 波のすべては取れない(値幅の半分を取れたら超大成功)

こんな前提で、
「そろそろ底だ」(と予測して)買い始めるのが逆張り(先号)
「上向きになった」(と予測して)買うのが順張り
です。

順張りを好む人の論理は、次の通りです。

逆向きの電車には乗らない
いつ動くかわからない電車にも乗らない
動き始めた電車に飛び乗ろう

順張り、逆張りのそれぞれに、一長一短があるわけです。
それを認識したうえで、好みの方法を選びます。

「当たるか」「儲かるか」を一概に論じるのは誤りなのです。


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