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昔、電車の中で騒いでいる子どもを見た乗客が、親に意見する姿を見ました。
「あんたたち! 夫婦で楽しんだ後始末くらい、ちゃんとやりなさいよ」
的確な注意になるはずだったのですが……。
トレードは、資産を運用する手段です。マジメに取り組むべき事柄です。
しかし同時に、好きだからやっていること、好きでなければ継続できないことでもあります。
好きこそものの上手なれ──。
やはり、好きなトレード手法を選択し、楽しむ気持ちを大切にするべきです。
突然にトイレ掃除を命じられたら、「イヤだなぁ……」と感じるでしょう。
たった1回でも、終わるまでイヤな気分が続き、仕上がりも悪いはずです。
でも、「仕方がない。どうせやるなら、ピッカピカにしてやるぜ!」くらいのイメージが浮かべば、つらさは軽減され、高評価の出来映えになりそうです。
トレードでは、「つらさ」が前面にきてしまうことも多々あります。
たとえば、「買うか買わないか」を決めようとするとき、どう頑張ったって精度は上がらないのに「当てなくちゃ」と力が入ります。
結局、結果ばかりを異常に気にする“つらい決断”の場面となります。
本来、何の制約もない個人投資家にとって、「買うか買わないか」を考える時間は自由で楽しいはずです。それが「つらさ」につながるということは、やはりどこかが違っているのです。
トイレ掃除のように、心の持ちようを変えてみるのも、ひとつの方法でしょう。
でも、もっとラクなのは、プロと同じように制約を設けてしまうことです。
トレードする銘柄、リスクの取り方などを、一定の範囲内におさめるのです。
ある手法を選択したら、教科書通り、ガチガチに規則通りに売買することです。
「いつ売買してもいい」ではなく、「大引を見て翌日寄付の売買のみ」というように、トレード機会を絞り込んでしまうことです。
かなり不自由だと感じるほどガッチガチにしたとしても、売り買いを決断する自由はバッチリ残ります。売買の「型」というか「軸」があることで、逆に、自然体で考えることができます。
例えば、ふだん画を描くなどない者が、真っ白い紙に好きな絵を描けなんて言われたら、ちょっと困りますが、塗り絵だったら頭を抱えることはありません。
だいたいの方向性が示されているからです。
色の組み合わせなどは自由ですが、例えば少し突飛な組み合わせをする場合でも、塗り絵そのものが示す制約のなか、自分なりの「標準」を軸に意図的に崩すわけですから、意外とラクな気分で楽しく考えることができます。
教科書通りにトレードしてみる、シンプルな機械的判断をベースに売り買いしてみる……いわば塗り絵のような“ガイド”を設けると、どこかに一本筋が通ったトレードになり、一定の範囲の中で自由闊達(かったつ)に行動する、実に自然体の売買が展開されると期待できます。
7月11日の放送は、こんな観点に焦点を当ててお送りしました。
ぜひご覧になり、トレードの「軸」を考えるきっかけにしてほしいと思います。
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