努力のような“やせガマン”? | 林知之


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マスターズゴルフ2016年は、松山英樹選手の優勝争いに興奮しました。
最終日にスコアを伸ばしきれず、本当に残念でした。
そのまま逃げ切って優勝かと思われたジョーダン・スピース選手は、12番パー3で2回も池ポチャして自滅……若いとはいえ世界のトップを争う人がこんなことになるほど、紙一重の世界、メンタルのコントロールが重要だということでしょう。

トレードでもメンタルが重要ですが、ゴルフに例えると、「向かい風だと思ったら追い風だった」程度の違いではなく、「高低差30センチの上りだと思ったら、なんと高低差2メートルの下りだった」くらいのことが当たり前に起こります。

スポーツのように、肉体的な技術で困難を打破することもできず、ムチャクチャともいえる変化(株価変動)への対応こそが技術ですから、「考え方」という意味でのメンタルが技術と直結しているといえるのでしょう。

ヒトの心は無限の可能性を秘めているといわれますが、わずかなことが原因で良くない方向に傾くことも多々あります。
心の傾きを「認知バイアス」などと呼びます。「そんなの、おかしいよね」というようなことが私たちの心の中で起こっています。

トレードシステムについて、「勝率8割じゃないとイヤだ」なんて非現実的だと思っていても、例えば10銘柄買った個別株の8割が期待通りに値上がりした場合、「あとの2銘柄もビシッと上がって勝率100%にしたい」なんてムチャを言いだすのが生身の人間です。つい、そう考えてしまうのです。

株価は、自分の努力では動かせません。
だから、自分自身をどうコントロールするか、そのためにどんな考え方を持っているべきかを考える──。難しいテーマですが、トレードで最も重要なことのひとつです。

今夜のマーケット・スクランブル生放送には私、林知之が出演し、そんなデリケートなテーマを取り上げてお送りします。

「システムと裁量の融合~投資家は“売買マシン”になれるのか?」

生放送は夜8時から30分間 マーケット・スクランブルサイト内で見ることができます。
(後日、オンデマンドで視聴できます)


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