例えば「ボールの投げ方」を、完全なマニュアルにすることは不可能です。
原則を教わり、あとは本人が実践して“つかむ”しかありません。
相場はどうでしょうか。
市場の値動きが極端なので、ほかのどの分野よりも“自分でつかむしかない”部分が大きく、「これで儲かる」なんて数式を求めても迷走するだけです。
いわゆる正解がないなかで、見本とすべき実践家たちはなにをしているのか──。
まさに十人十色、ひとまとめにできないのですが、共通しているのは「自分のこだわりを貫いている」ことでしょう。
「そこにこだわる?」と疑問を抱いたり、「そこまでやる?」と驚く内容もありますが、実践家の内面に触れるうちに「自分はこうしよう!」という自然な感覚が芽生えるものです。
相場師インタビュー集第三弾『億トレIII ~プロ投資家のアタマの中~』に登場する目玉の人物は・・・
林輝太郎──私の実父が、じっくりと半生を振り返りました。他界する6カ月前にインタビューした内容です。
若林栄四氏──為替の世界で著名な人ですね。なかなかヘンタイのこだわりは、読みものとしても楽しめます。
プロギャンブラーのぶき氏──なぜギャンブラーなのか? 彼が計算づくで行うシゴトとしてのギャンブルは、相場の世界にいる人間(プロからアマまで)がそのまま見習うべきものとして必読です。
照沼佳夫氏──完全な素人レベルから独学で相場研究を行い、ちまたの法則をすべて自作プログラムで検証した結論はなにか?
ほか、タイプも思想も異なる合計10人の実践家が本音を語っています。
『億トレIII ~プロ投資家のアタマの中~』
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A5判/320ページ
林知之著/マイルストーンズ刊
2,500円+税
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