現在の新型コロナウィルス相場に参加することで、相場の世界から退場する人が増えています。
退場するということは相場をやる資金がなくなるということです。
各証券会社には、追い証や入金に関する質問がとても多くなっているようです。
多くの人の資金がなくなっているということです。
なぜ、資金がなくなるのでしょうか。
ルールを決めずに自分の感覚だけでトレードをしているという理由もあるでしょう。
資金管理ができていないという理由もあるでしょう。
相場で損をし続ける人は、勝てる手法ばかりを探して資金管理ということについて深く考えることがありません。
資金管理というのはとても大切なことなのです。
みなさんは、どのくらいの資金でトレードをしているのでしょうか。
「ついてる仙人さんはどのくらいの資金でやっているのだろう?」
「他のトレーダーの資金はどのくらいあるのだろう?」
多くの人は他人の投資資金が気になるようです。
「私ついてる仙人は日経225先物・FX・個別株含めて5億円の資金でやっています。」と言ったらどう感じますか?
「やっぱりそのくらいの資金でやっているんだ」と感じる方もいれば
「そんなに大きな金額でやっていたのか」と感じる人もいるでしょう。
また「そんなに大きな資金でやっているはずないだろう。」と思う人もいるでしょう。
私の資金が5億円というのが本当なのかどうかはどうでもいいのですけどね。
他人の資金が気になるのはなぜなのでしょうか。
それは、自分がトレードをするのにどれくらいの資金でスタートすればいいのかがわからずに不安があるからではないでしょうか。
実はこの答えというのは難しいのです。
敢えて答えるとしたら「それは人によって違います。」
「自分のリスク許容度に合わせて決めればいいのです。」
ということになります。
この答え方であれば多くの方が納得します。
しかし、納得してもなんだかもやもやした気持ちにもなるのです。
人によって違うのはわかるけど、自分はいったいいくらで始めればいいのだろう?と思うからです。
私は、自分の手法が固まるまでは、実際の資金を使ってトレードをしないでください。と何回も繰り返しお伝えしています。
しかし、その言葉に従うことなくトレードをして勉強途中で退場してしまう方もいらっしゃいます。
相場の勉強を始めて、最初の半年は実際の売買を控えてください。やらないでください。
自分の手法が固まり、バーチャルトレードで数ヶ月連続して利益になるようであれば、最低枚数からのスタートをしてくださいともお伝えしています。
私が考える最低枚数とは日経225先物で言えば4枚です。
分割売買を推奨していますので、3分割で機械的に利食いをし、4単位目は目一杯引っ張ります。
よって分割売買を行うためには最低4枚が必要なのですね。
日経225先物はラージとminiがあります。
最低枚数とは日経225先物mini4枚ということになります。
日経225先物を行うためには最低資金が設定されています。
それがSPAN証拠金です。
2020年1月27日のSPAN証拠金は720,000円でした。
日経225先物ラージ1枚をトレードするために必要なSPAN証拠金が720,000円でした。miniですと72,000円です。
mini4枚ですと288,000円の証拠金が必要ということになります。
証券会社によってはSPAN証拠金そのままではなく何倍かをかけて最低証拠金としています。
掛け率は各会社によって違いますが、仮に1.2倍だとすれば288,000円X1.2=365,600円になります。
この金額がmini4枚を売買するためには最低限必要になります。
しかし、この金額で始めると1回目のトレードで損失になると2回目のトレードでは証拠金が足りなくなりトレードすることが出来なくなります。
余裕資金が必要なのですね。
私は、その余裕資金は3倍ほど必要だと思っています。
345,600円の3倍ですから、1,036,800円ということになります。
私が考える最低資金(トレードを始めるのに必要な金額)は100万円程度ということになります。
余裕資金を3倍とした理由なのですが、これは自分が投資した金額が1/3くらい減っても生活に支障が出ないくらいの金額が良いと思っているからです。
生活に支障の出るような損失を受けてしまうと金銭的にはもちろんですが、精神的に大きなダメージを受けることになります。
金銭的・精神的両方に大きなダメージを受けると生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
家族との関係にも支障が出てくる可能性があります。
この生活に支障のない範囲というのは人によって変わってきます。
それはその人の性格によって違うのですね。
金融資産が1000万円の人が200万円を失った場合、その損失に耐えられる人もいます。1億円持っていても100万円の損失に耐えられないという人もいます。
これは性格の違いとしか言えないのです。ですからいくらで相場を始めるかは人によって違うという答えになるのです。
リスク耐性があまり高くない人が、いきなりまとまった金額でトレードを始めて大きな含み損に見舞われると心理的なパニック状態に陥りかねません。
あせって取り返そうと思い、さらに大きなお金をつぎ込んでいくうちに含み損がさらに大きくなってお金を失うというパターンになります。
リスク耐性の大きさと儲けたいという欲の大きさとは残念ながら比例しません。
リスク耐性が小さいのに欲だけは深いという人もたくさんいます。
そんな人ほど大きな下落にあった時の心理状態は極めて不安定なものになってしまいます。
つまり、自分の投資金額とは、自分がどれだけの損失に耐えられるのか?ということを考える必要があるのです。
でも、日経225先物を行うのであれば、どんなに潤沢な資金があっても最初はmini4枚から始めてください。
それは、バーチャルトレードとリアルトレードとでは雲泥の差があるからです。
バーチャルトレードでいくら儲けていても実際のお金を使って売買をすると儲からなくなることがあります。
バーチャルトレードとリアルトレードでは心理的負担がまったく違うのです。
バーチャルトレードでは普通に見られていたチャートをリアルトレードではドキドキしながら見るようになるのです。
ドキドキしないようになるためには慣れが必要なのです。
ここまでは、1月の時点での話です。
SPAN証拠金というのは、その時のボラによって変わってくるのです。
1月27日のSPAN証拠金は720,000円でした。
2月いっぱいまではこの720,000円が続いていたのですが、3月2日になっていきなり額が跳ね上がりました。
3月2日からのSPAN証拠金は1,020,000円です。
3月9日からのSPAN証拠金は1,200,000円です。
3月16日からのSPAN証拠金は1,380,000円です。
そして
3月23日からのSPAN証拠金は1,530,000円になるのです。
この3週間でSPAN証拠金の額が2倍に膨れ上がっているのです。
SPAN証拠金が1,530,000円だとしたら、mini4枚をトレードするのに必要な資金はどのくらいになるのでしょうか。
mini4枚だと、153,000円X4枚=612,000円
最低でも612,000円が必要なのですね。
そして、余裕資金は3倍ですから、1,836,000円が私の考える最低資金です。
退場する人は、この資金について考えることがないのです。
SPAN証拠金が2倍になっているのに、自分の資金計算をせずにSPAN証拠金が低い時と同じ枚数のトレードをします。
こんなことをやっていては破産するのは当然です
リスクを取りすぎているのです。
リスクは取らなければ儲けることはできませんが、リスクを取りすぎても儲けることはできません。
自分の資金に対するエントリー枚数をしっかりと考えてください。
絶対に相場の世界から退場しないでください。
エントリー枚数を増やすのは、資金が増えてからでいいのです。
一番大切なことは相場の世界から退場しないで、生き残ることです。
生き残っていれば、儲けるチャンスは必ずやってきます。
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