コメントで質問を頂いています。
【何分足の調整かの判断】について質問があります。
・調整には「時間の調整」と「価格の調整」がある。(これは理解しています)
・25期間移動平均線と75日移動平均線と株価との位置関係から判断する。
これが唯一の判断基準かと思っていたのですが、これは間違いでしょうか?
よく考えてみれば、この判断基準は「価格の調整」時のみで、「時間の調整」の時は、使えないことがあることに、遅まきながら気付きました。
【質問1】
今朝のブログで、この「時間の調整」を、60分足の調整と判断されているのは、「調整の継続時間の長さ」からの判断でしょうか?
もしそうなら、その長さの判断基準は?
【質問2】
何分足の調整かの判断基準に、「25期間移動平均線と75日移動平均線と株価との位置関係」以外の基準を使うことがあれば、ご教示ください。
調整には、価格の調整と時間の調整の2つがあります。
次の図をご覧ください。
この図は上昇の動きに対する調整を表しています。
青線の動きが価格の調整です。
赤線の動きは時間の調整です。
そしてこの図にはありませんが時間の調整と価格の調整が合わせてすすむ調整もあります。
また、価格の調整と言っても価格だけが下がるのではなく当然時間も経過しますので価格が主になる調整と捉えてください。
時間の調整も同様にまったく価格が動かないわけではないので時間が主になる調整ということになります。
上昇相場でも下落相場でも調整というのは株価が行き過ぎたことによる修正のことです。
一方的に株価が動いたのでその動きに対して調整が入るということです。
なぜ調整がはいるのかというと、一方的に上昇しているとある価格帯で買い方の利食いの売りと新規の売りが入ります。
その売りに対してもう相場は終了して反転するのではないかと考える参加者が出てきます。
それらの参加者も利食いによる売りを行うのです。
そしてそれらの売りが終了すると再びトレンド方向への力が強くなるのです。
この途中で降りる参加者の行動が調整を呼ぶのです。
調整というのはあくまでも強い動きに対する反トレンドの動きです。
「行き過ぎた押しに対する調整」というのはありません。
この様な現象になっている時は調整ではなくトレンドが転換しています。
上昇の場合を例に詳しく説明します。
上昇していた株価が、一旦天井を付け調整(下落)に入ります。
早く売りたい人が多い状況になると価格の調整が起こります。
早く売りたいという状況は、例えば下落転換から上昇転換になる時です。
下落転換から底らしくなった後、第一段目の上昇が開始します。
この時点ではまだ上昇に転換したかどうかは、参加者は確信が持てませんのでいつ元に戻り下落するかもしれないと不安な気持ちでいます。
少しくらい安い株価になっても利益があるうちに売ってしまおうと考えるのです。
【質問について】
この日の60分足です。
チャートを見て分かるように時間の調整です。
上昇してヨコヨコになるのが時間の調整です。
23780円でピークが確定していますのでアヤ押しではなく通常の押しになりました。
よって、価格の調整と考えてもいいのですが、22910円から23780円までの上昇に対しての下落幅が小さいですね。
23780円から23690円まで90円の下落です。
870円の上昇に対して90円の下落ですから10.3%の調整です。
10%程度の下落であれば時間の調整だと考えていいでしょう。
この様なことから今回はアヤ押しではありませんが、時間の調整だと考えてもいいでしょう。
また23780円からの本数はチャートを掲載した時点で12本です。
60分足のトレンドはこの時点では高値切り上げ安値切り下げのトレンドレスです。
トレンドレスにおける下落波動ということになりますね。
2018年から2019年までのトレンドレス時の下落波動の統計値は次のようになります。
下落幅の平均は342円、中央値は260円です。
下落本数の平均は10.91本、中央値は8本です。
下落本数は平均値中央値ともに超えてきていますが、下落幅は中央値にも届いていません。
つまり、時間の経過に対して価格の下落が非常に少ないということです。
この動きが時間の調整ということになります。
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