半年ほど本気で相場の勉強を続けていると、トレードというのは心理面の影響が大きいということが理解できるようになってきます。
トレードでは同じ手法を使っていても儲かる人と損する人がいるのです。
その大きな原因はこの心理的要因なのですね。
トレードに限らず、人生というのは心的要因が大きく影響します。
例えば、老後のために貯金をしなければと思ったとします。
そのためには計画的に資産形成をしなければなりません。
安定した一定の収入がある人であれば、やり方さえ間違えなければしっかりとお金を貯めることができるはずです。
にも関わらず多くの人はなかなか資産形成をすることが出来ません。
それはどうしてなのでしょうか。
これには心理的な2つの要因があるのです。
一つは「現在バイアス」と言います。
これは、嫌なことや面倒だと思うことは先延ばしにしてしまおうと考える心理です。
例えば、学生時代の夏休みの宿題を思い出してください。
夏休みが始まってすぐは計画的にやろうと考えていますよね。
家の人からは「早いうちにやっておいたほうが後々楽になるよ。」と言われたと思います。
でも、夏休みが終わるギリギリまで宿題が残っていることって多かったと思うのです。
私は、まさに終盤に追い込んでやるタイプでした。
宿題って、子供にとっては嫌なものなのですよね。
嫌なものは早くやるに越したことはないと分かっているのです。
でも、友達と遊びに行く方が楽しいので、遊びを優先しちゃうのです。
楽な方、楽しい方を優先し、嫌なことを先延ばしにしてしまう心理、これを「現在バイアス」と言います。
もう一つの心的な要因は「双曲割引」と呼ばれるものです。
「双曲割引」というのは、現在バイアスとは違って、別に嫌なことを先延ばししようという気持ちがなくても、
遠い将来に得られる利益の価値を大きく割り引いてしまう、つまり価値を低く見積もってしまうことを言います。
これによって、人は普通、老後のための資金を貯めるよりも遊びや買い物にお金を使ってしまいがちになるのです。
こちらも結果としては「現在バイアス」と同様に目先の利益を優先してしまいがちになります。
トレード初心者はチャートを見ていると上がるか下がるかだけだし、
底近くで買ってそのまま待っていれば上昇して利益になると考えます。
また、相場というのはすぐに利益が得られるものと考え、遠い将来儲けたいとは考えません。
今すぐ儲けたい、1年で100万円を1億円にしたいと考えるのです。
また、過去検証をしたりバーチャルトレードをして相場の勉強を地道に続けるよりも
実際に売買をして勉強しながら儲けようとします。
基本ができていないのに実際に売買をするのは勉強ではないのです。単なるギャンブルをしているのと同じです。
それなのに実売買をして「勉強した!」「高い授業料だけど取り返してやる!」と言うのですね。
これらのことが起きるのは「現在バイアス」「双曲割引」によるものです。
この様な心理状態が誰にも起こるということを知っていれば、しっかりと勉強をしてから実際の取引をした方が
トータルで考えると得になるのだと理解できます。
これを理解することにより、しっかりと相場の勉強を続けられるようになるのですね。
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