イソップ寓話に「アリとキリギリス」という話があります。
昔々ある夏の日に、キリギリスは怠けて歌ばかり歌っていました。
キリギリスは暑い中熱心に働くアリをバカにしていましたが、アリは気にせず働き続けました。
やがて季節は廻り秋が来て冬が訪れました。寒くなって餌が取れなくなったキリギリスはアリの元を訪ねました。
アリの巣には夏場に溜め込んだ無数の餌があったのです。キリギリスはアリに食料を無心に行きましたが、アリはこう返しました。
「夏に歌ってたんだから、冬は踊りでも踊ってれば? じゃあな」
やがてキリギリスは凍死しました。
実はこの話、元は「アリとセミ」だということです。
でもイギリスにはセミがいないのでキリギリスに書き換えられたとのことです。
この話の教訓は怠けずにしっかりと働きなさいということです。
この話、現在では結末が書き換えられています。
アリがキリギリスを助けるのです。
「さあ、遠慮なく食べてください。元気になって来年の夏も楽しい歌を聞かせてもらいたいね。」
キリギリスは嬉し涙をポロポロこぼしました。
こんな結末なんですね。
これが次のような結末だったらどうでしょう?
アリは夏中働いて冬の間の食べ物をせっせと蓄えていた。
キリギリスは夏中楽しげに歌って過ごした。
冬になって、食べる物がなくなったキリギリスは
「仕方ない、そろそろ仕事をしなければ」
と言って、コンサートを開いた。
するとアリが溜め込んだ食べ物を持ってコンサートを聴きにきた。
これにより、キリギリスは楽しく冬を越すことができました。
これらのことはトレードにおいての教訓にもなります。
市場社会では、このアリとキリギリスの問題については合理的な解決方法があって、
それがこの話に示されているような形になります。
ここには慈善もお涙頂戴的な話もなく、すべては健全なビジネスであり、
すべては「交換」の原理にしたがって市場で解決されるのです。
歌が得意なキリギリスはそれを商売にして金を稼ぐことを考えればいいし、
消費者であるアリは働いて稼いだお金でその歌を楽しむことに使えばいいのです。
これで話はめでたしめでたし。
株式市場というのは、市場原理そのものの世界です。
買いたい人と売りたい人の合意があった価格で取引がされます。
そして、その合意のもとに行われた取引によって損益が確定するのです。
買うも売るもすべては自分の責任です。
自己責任の上でアリのようにせっせと働いて相場の分析をし、検証をし、統計を取りトレードをして儲けるもの自由です。
また、キリギリスのように自分の得意とする直感によってトレードをし儲けるのも自由です。
ただし、実際のトレードでは直感によってトレードしても利益を上げ続けられる人は一握りでしょう。
私たち凡人が相場の世界で生き残っていくためには、アリのように地道にやるべきことをやり続けるしかありません。
キリギリスの生き方にも憧れますが自分ができることをやり続けていきたいですね。
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