カラスとヘビ | ついてる仙人
イソップ寓話に「カラスとヘビ」という話があります。
エサがなくて困っていたカラスが、日なたに眠っているヘビを見つけました。
しめたとばかり、カラスはヘビに飛びついてさらっていきました。
ところがヘビは頭をもたげ、カラスに巻きついて、カラスにガブリと噛みました。
それは毒蛇で、噛み傷は致命的でした。
死にぎわに、カラスは言いました。
「ああ、なんとひどい運命なんだ!幸運な発見をしたつもりだったのに、それで命を落とすとは!
まったく運の悪い事だ。自分を殺すようなごちそうを見つけたとは」
カラスはヘビとミミズと同じような生き物だと思ったのかもしれません。
ヘビが毒蛇だとは思いもしなかったのでしょう。
敗北する者は相手との距離感がわかりません。そして相手を調べようともしません。
また、カラスはヘビを取る計画も立てていませんでした。
計画を立てればヘビを観察して、ヘビについての情報を得ることもできたでしょう。
カラスは意思が弱いから計画を立てることができずに、その場の感情でヘビに襲いかかったのです。
人生を甘く見る人は何事も無計画になるものです。
これらのことはトレードにおいても同じようなことがあります。
ある男は失業してお金がなくて困っていました。
毎日パチンコに行き、勝ったり負けたりしながら暮らしていました。
でも、徐々にお金は減っていったのです。
ある日、自分宛のメールに一攫千金も夢ではない。
この必勝法を知ればあなたもお金持ちになれる。という投資のお誘いが来ました。
その男は株なんて上がるか下がるかだけだ。
悪くてもトントン、うまくいけば大金持ちになれると株式投資の世界に入り込みました。
しかし、株式投資というのは参加者の90%が負けるという非常にシビアな世界だったのです。
その世界でなんの術もなく戦い続けたために、なけなしのお金も失ってしまい、とうとう自殺をしてしまいました。
その男は死に際に言いました。
「ああ、なんてひどい運命なんだ。一攫千金の幸運を手に入れたと思ったのに、それによって命を落とすことになるとは!
まったく運の悪い人生だった。自分で自分を殺すことになるような賭け事を見つけたとは・・・・・」
相場というのはそんなに簡単に勝てるものではありません。
上がるか下がるかなのに、参加するほとんどの人が負けるのです。
それは自分の感情を抑えることができないからです。
またトレードに対して無計画で挑むからです。
ネットの情報を見て、あの銘柄がいいと話題になればすぐに飛びつきます。
本屋さんで見つけた雑誌に上がる株特集があるとその銘柄を調べもせずにすぐに買います。
儲からない人はあっちにもこっちにも手を出す欲ばかりが深く、何も手に入れることはできません。
大きな仕事を成し遂げる人は、その仕事に対して真剣に向かい合います。
欲の権化になるからあっちにもこっちにも手を出すようになり、無計画になるのです。
無計画になるから、どんな手法やシステムを使っても儲かることがありません。
むしろその逆にその手法やシステムが命取りになるのです。
ロスカットを絶対にしないなんていうとんでもない手法に手をだして無一文になるなんてこともあるのです。
ロスカットをしなければ損が実現することはありません。
しかし、ロスカットをせずに含み損が多くなると最終的には追証にかかり無一文になるのです。
日経225先物でわずか10円を儲けようとして損切りができなくなり数百円の損失を被るのです。
こんな事をしていては、エネルギーを消耗するだけではなく、まともな相場道からずれていきます。
日経225先物で10円抜きをするのだって計画が必要なのです。
しっかりとしたシステムが必要なのです。
計画通りにトレードをしている人は、余裕のある生活を送っています。
しっかりと遊ぶ時間もとっているのです。
精神的にまいってしまう人に限って、遊ぶ時間もなく、朝から夜中までトレードをしているのです。
しっかりと相場の原理原則を守り、自分のルール通りのトレードをしていきたいものです。
そして、人生も相場も余裕を持って楽しみたいですね。
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