【相場はロールプレイングゲーム】 | ついてる仙人

初めて市場に参加する人には、ロールプレイングゲームのように分かれ道が用意されています。

その分かれ道は3つに分かれています。

ゴールが資産1億円だとした場合に、どの道がゴールにたどり着く道なのでしょう?

最初の道は投資家になるための道です。

ここは平坦な道でとても明るく歩きやすい道です。

この道を通る人は、あまり儲からなくてもほとんどの人がスタート地点へ生還できます。

ただしゴールへたどり着く人はほとんどいません。

2番目の道はトレーダーになるための道です。

ゴールへの途中にはモンスターたちが待ちかまえています。

そしてそのモンスターたちを倒しながら進み続けるのです。

その結果、ゴールの途中にある楽園でそれなりの利益を得て、暮らしている人たちも少なからず存在します。

この人たちは一般のサラリーマンと呼ばれる人たちよりは経済的に余裕のある暮らしをしているようです。

そしてほんの一握りの人たち(投資家よりは多いらしい)がゴールへ到着します。

最後の道はギャンブラーになるための道です。

実はこの道がゴールへの最短距離なのです。

ゴールに向かう一番の近道なのです。

しかし、この道を通ってゴールにたどり着いた人は未だかつて一人もいません。

なぜならばこの道は絶世の美女(美男)が10mおきに誘惑してくるのです。

そしてそれらの美女を振り払うことが出来てもその後には氷の張った池があるのです。

池の周りには見たこともないとてもおいしい果実のなる木がたくさん生えています。

そしてその池の氷は見た目とても厚く見えるのですが、本当は非常に薄く、人が乗るとすぐに割れてしまうのです。

そして池に落ちた人は池の主の餌食となってしまうのです。

真剣に相場の勉強をしているあなたはもちろん2番目の道へと進もうとしています。

どうすれば道の見分けがつくのでしょう。

注意して道を選ばないと3番目のギャンブラーへの道をたどってしまいます。

1番目の道や2番目の道の途中にも3番目の道へと続く分かれ道があったとしたらなおさら注意して進まなければなりません。

この問題は投資に対する心理が非常に重要となります。

3番目の道を選んだギャンブラーと呼ばれる人々は決して敗者ではありません。

常に市場にお金を落とし続けているのに敗者ではないのです。

それはなぜかというと、お金を落とし続ける代わりに何かを得ているからです。

その得ているものとは「とてつもなくすばらしい娯楽価値」です。

他のギャンブルとは比べものにならないくらいの娯楽価値なのです。

競馬のように土日しかないというものではありません。

週に5日も遊ぶことが出来るのです。パチンコ、スロットとは比較できないくらいの高額を儲ける可能性のあるギャンブルなのです。

ギャンブラーにとってトレードは大金を儲けることが出来るという可能性をもったゲームです。

しかし、ギャンブラーは日々のトレードに興奮しているうちに儲けるという目標を忘れてしまいゲームをする楽しみだけに没頭するようになります。

トレードがストレス発散のための息抜きであったり家族や友人にいくら儲かったかを自慢するためのものになるのです。

もちろん損した場合は誰にも言わないのですが(笑)。

トレードはお酒やたばこよりも中毒になるのです。

この中毒症状が出るとトレードをやめることが出来なくなります。常に市場に参加していないと落ち着かなくなってしまうのです。

自分が参加していないということは儲けるチャンスを逃しているのだと考えるようになってしまいます。

トレードはお酒よりも強い酔いを経験できます。

一度この酔った状態になるとしらふにもどるのは並大抵のことではありません。

あなたは仕事をするときに酔っぱらって仕事をするでしょうか?人と勝負をするときに酔っぱらって勝負をするでしょうか?

たいていの人は酔っぱらってトレードしていることを認めようとしません。儲けるためにトレードをしているのだという夢物語を語るのです。

実際はしっかりと検証もしていないような適当なシステムにお金を賭けて、とんでもないリスクを負い、非常にすばらしいスリルを味わうのです。

この興奮状態は麻薬よりもすばらしい(ひどい)ものかもしれません。

そしてギャンブラーたちはリスクというものをあまり考えません。

自分の手持ちの資金をすべて市場に投資するのです。

すべてのトレードで勝つと思っているのです。負けるというリスクを考えていないのです。

トレードはギャンブルではなく経営に近いものです。

ほぼ経営と同じ感覚で行うものなのです。

たとえば1週間で豚1頭を売ることが出来る精肉店が豚を1頭買うとしたら、豚1頭ごとにリスクがあります。

お客様が買ってくれなければその豚は腐って商品にならなくなってしまうのです。

消費期限をごまかすのにも限界があります。(笑)

それが通常の経営リスクです。

豚1頭をほとんど売るつもりでも一部の肉は残ります。

売れ残った豚肉は自分たちで食べるか廃棄することになります。

売れ残って廃棄する精肉の割合を毎日低く抑えて事が出来たら初めてその精肉店は利益を得て黒字経営となります。

しかし、ある問屋がその精肉店に牛を10頭卸そうとしています。

その問屋はこれを1週間で売れば半年分の利益を優に超えることができると言います。

とても魅力的な話ですが1週間で豚1頭しか売れない店で牛10頭をさばくことができるのでしょうか?

日々腐っていく牛肉が経営に損害を与え倒産への道を突き進んでいくことになります。

これは経営者のリスクではありません。損失です。

無謀なギャンブルなのです。

ギャンブラーは市場で貴重な資金を失ってしまうのを怖がるあまりに、少しでも含み損が発生するとすぐに手じまいをしてしまう。

しかし、大きな含み損が発生するとまた価格が元に戻ると錯覚し、大きな含み損をさらに大きくしてしまう。

皮肉なことに損をすることに対する過剰な配慮は、トレーダーの恐怖心を大きくし、決断能力を低下させます。

まるで蛇ににらまれた蛙のようになってしまうのです。。

つまりこのような感覚でトレードをしているとトレーダーは決断力を低下させ、必ず失敗する方向へとトレードすることになるのですね。






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