自分はまだ現役の30代の頃から育成に取り組んできました。
運用者を目指したいという若い人材と、数えきれないほど面接もしてきました。
もちろんその中には社内外を問わず、今でも現役で活躍してくれている後輩達もいます。
最近、よく目にするオーディション番組なんかを家族と一緒に見ていたりすると共感を覚えることも沢山あったりします。
もちろん職種も業務内容も、求められる資質も違いますが、「自分の夢や目標を実現するためのチャンスが欲しい」という点では同じなのだろうと思います。
でもそこで採用・不採用の違いが出てきてしまう。
もちろんその中には社内外を問わず、今でも現役で活躍してくれている後輩達もいます。
最近、よく目にするオーディション番組なんかを家族と一緒に見ていたりすると共感を覚えることも沢山あったりします。
もちろん職種も業務内容も、求められる資質も違いますが、「自分の夢や目標を実現するためのチャンスが欲しい」という点では同じなのだろうと思います。
でもそこで採用・不採用の違いが出てきてしまう。
前回のブログで告知させていただいたように「PM育成コース」の募集を再開したこともあり、少しその辺を振り返ってみたいと思います。
せっかくエントリーしてくださるのだから、少しでもいい出会いになることを願っているので、少しでも参考になれば。
せっかくエントリーしてくださるのだから、少しでもいい出会いになることを願っているので、少しでも参考になれば。
ただいわゆる社会人としてのモノサシではちょっと当てはまらないかもしれませんw
予めご承知のほどを…。
まず自分自身の最初の一歩を振り返ってみたいと思います。
自分は大学は出ているものの、どちらかといえば「落ちこぼれ」の部類だったと思います。
卒業した年齢も、成績も全然ダメダメでした。
育成を始めてから、ほとんどの部下には「お前たちは俺のスタート時よりもよっぽど優秀だよ」と話してますw
しかも「ディーリング(運用)」を最初から希望していた訳でもありませんでした。
予めご承知のほどを…。
まず自分自身の最初の一歩を振り返ってみたいと思います。
自分は大学は出ているものの、どちらかといえば「落ちこぼれ」の部類だったと思います。
卒業した年齢も、成績も全然ダメダメでした。
育成を始めてから、ほとんどの部下には「お前たちは俺のスタート時よりもよっぽど優秀だよ」と話してますw
しかも「ディーリング(運用)」を最初から希望していた訳でもありませんでした。
人事部長から内定期間中に職種の希望を聞かれた時も、「自分は株については無知といっていい状態なので、どんな仕事からでもやります」と答えていました。
でも実際の配属先は、「東京本部株式部先物オプション課」という90年代前半としてはかなり最先端のデリバティブ取引を扱う部門でした。
でも実際の配属先は、「東京本部株式部先物オプション課」という90年代前半としてはかなり最先端のデリバティブ取引を扱う部門でした。
周囲にも驚かれ、何よりも自分自身が一番驚いて、「自分なんかに務まるのだろうか?」という不安を抱えながら出社したのを今でも覚えています。バブル崩壊後ということもあり、同部門では4年振りの新人だったそうです。
そんな自分がなぜいきなりデリバティブ取引の運用部門に配属されたのか?
自分自身にとっては「運」と「縁」だったのだろうと思います。
そんな自分がなぜいきなりデリバティブ取引の運用部門に配属されたのか?
自分自身にとっては「運」と「縁」だったのだろうと思います。
就職氷河期で、自分の将来をどこか諦めかけていた自分に「証券」という未来に気づきを与えてくれた大学の就職室の室長さん。
たまたまではありましたが、「色のついていない新人を欲しい」と望み(それまで他部署から来た人たちが軒並み途中でアウトにさせられていたそうです)、新人時代に厳しく指導してくれた最初の上司(当時は悔しかったりムカついたりもしましたが、その人がいなければ自分の現在はありませんでした。自分にとっては兄貴のような存在です)。
自分をその部門に配属させることを決めてくれた人事部長。内定期間中に内定者全員に実施していた「株式投資コンテスト」の銘柄を選んだ理由を読み込み、知らないながらも必死に株式投資の勉強をしながら銘柄を選んでいた自分のコメントを見つけてくれたのが配属を決める理由だったそうです。
その人たちが何もなかった自分を見つけてくれて、チャンスを与えてくれたからこそ、その先の自分に繋がった。
そして初めて先物を一枚だけ取引したときの緊張と興奮。
あまりにエキサイティングで、面白過ぎて、そこからは無我夢中でした。
数学、統計学、プログラミング…自分自身が学生時代にサボっていたからこそ、必死になんでも勉強しました。
自分の場合は、運と縁に恵まれたこと。
そして夢中になれるこの仕事、マーケットと出会えたことが何よりの幸運だったのだろうと思います。
今は逆の立場になり、自分がそこにいたことで、誰かの未来に繋がるといいなと願っています。
マーケットは恐ろしいほど公平な場所です。
どんなにエリートでも、どんなに落ちこぼれでも、結果が全ての世界。
そして結果を出せば夢を見ることもできる。
そんな自分は、自分自身が雲の糸を垂らしてもらってきたように、その何倍、何十倍、何百倍の糸を垂らして次にバトンを渡していきたいという思いをずっと抱いていました。
だからこそある程度実績を積み上げて認められるようになってすぐに育成をやらせてほしいと上司に願い出て、その取り組みを続けてきました。現在の山和証券(グループ会社ですが)に入り、部長を任せていただいてすぐに人材育成に取り組んだことも同じ理由です。
人材育成や研究開発、そういった取り組みを怠り、過去のやり方を漫然と続けてきたことで淘汰される人材や部署、会社を沢山見てきました。
将来、運用者になりたいという夢を持った若者たちこそが、それぞれの業界においての財産になりえるのだと思います。どんなに大変でも、どんなに思うようにいかなくても、それだけは続けていかなければいけない。
常に新しい人材が生まれ、次世代のスターが生まれるような業界こそがキラキラと輝いて見えるし、それを見た若者達が目指す場所になっていくのだろうと思います。
一人ひとりのエントリーや履歴書、面接をする際はこちらもそれだけ真剣です。
その人の可能性や人生を左右する決断に繋がるのですから。
採用するからには全員に可能性があると信じて採用するし、全員を成功させたいと思っています。
ただ相場の世界はそんなに甘くはない。
そうはならないことも現実です。
その厳しさを知っているからこそ、甘い判断はできません。
次回は採用時に自分がどんなことを意識しているかについて、少し書かせてもらえたらと思っています。
たまたまではありましたが、「色のついていない新人を欲しい」と望み(それまで他部署から来た人たちが軒並み途中でアウトにさせられていたそうです)、新人時代に厳しく指導してくれた最初の上司(当時は悔しかったりムカついたりもしましたが、その人がいなければ自分の現在はありませんでした。自分にとっては兄貴のような存在です)。
自分をその部門に配属させることを決めてくれた人事部長。内定期間中に内定者全員に実施していた「株式投資コンテスト」の銘柄を選んだ理由を読み込み、知らないながらも必死に株式投資の勉強をしながら銘柄を選んでいた自分のコメントを見つけてくれたのが配属を決める理由だったそうです。
その人たちが何もなかった自分を見つけてくれて、チャンスを与えてくれたからこそ、その先の自分に繋がった。
そして初めて先物を一枚だけ取引したときの緊張と興奮。
あまりにエキサイティングで、面白過ぎて、そこからは無我夢中でした。
数学、統計学、プログラミング…自分自身が学生時代にサボっていたからこそ、必死になんでも勉強しました。
自分の場合は、運と縁に恵まれたこと。
そして夢中になれるこの仕事、マーケットと出会えたことが何よりの幸運だったのだろうと思います。
今は逆の立場になり、自分がそこにいたことで、誰かの未来に繋がるといいなと願っています。
マーケットは恐ろしいほど公平な場所です。
どんなにエリートでも、どんなに落ちこぼれでも、結果が全ての世界。
そして結果を出せば夢を見ることもできる。
そんな自分は、自分自身が雲の糸を垂らしてもらってきたように、その何倍、何十倍、何百倍の糸を垂らして次にバトンを渡していきたいという思いをずっと抱いていました。
だからこそある程度実績を積み上げて認められるようになってすぐに育成をやらせてほしいと上司に願い出て、その取り組みを続けてきました。現在の山和証券(グループ会社ですが)に入り、部長を任せていただいてすぐに人材育成に取り組んだことも同じ理由です。
人材育成や研究開発、そういった取り組みを怠り、過去のやり方を漫然と続けてきたことで淘汰される人材や部署、会社を沢山見てきました。
将来、運用者になりたいという夢を持った若者たちこそが、それぞれの業界においての財産になりえるのだと思います。どんなに大変でも、どんなに思うようにいかなくても、それだけは続けていかなければいけない。
常に新しい人材が生まれ、次世代のスターが生まれるような業界こそがキラキラと輝いて見えるし、それを見た若者達が目指す場所になっていくのだろうと思います。
一人ひとりのエントリーや履歴書、面接をする際はこちらもそれだけ真剣です。
その人の可能性や人生を左右する決断に繋がるのですから。
採用するからには全員に可能性があると信じて採用するし、全員を成功させたいと思っています。
ただ相場の世界はそんなに甘くはない。
そうはならないことも現実です。
その厳しさを知っているからこそ、甘い判断はできません。
次回は採用時に自分がどんなことを意識しているかについて、少し書かせてもらえたらと思っています。