昨日の「今晩の予定 」で、末尾の方に付け足しておいたドイツのフランクフルト自動車ショー。
ちょうどドイツの経済指標「ZEW 」の予定もありましたし、台風の目になっている中国への看板商品ということで、半分シャレでしたが載せておきました。
このショーのプレス公開での記者会見中に、BMW社の社長が倒れるというアクシデントが。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015091600106&g=int (時事通信)
クリューガー社長は49歳。
比べるのもアレですが、筆者と大差ありません。
5月に社長に就任して以降、長距離出張を繰り返していたそう。
過労ですね。
社長就任早々から主要な市場である中国がコケて、大変なんでしょうな・・・
写真を見ると、立って会見していたんですな。
運営も、イスぐらい用意しておいた方が良かったんjないですかね?
快方に向かっている、とのことでなによりですが。
さて、ドイツのZEW では、6ヶ月先の景気が良くなるか、悪くなるかの質問に基づく「期待指数」が大幅悪化。
「新興国経済の鈍化が、輸出に依存しているドイツ経済の先行きに影を落としている」
ZEWのクレメンス・フュースト所長
中国は去年の時点で、ドイツの第4位の輸出先となり、全輸出品の6.6%が中国で販売されました。
とくにドイツ製自動車やエンジニアリング機械の需要は高い。
しかし、ドイツ商工会議所(DIHK)によると今年の上期では、中国への輸出の伸びは0.8%
これはギリシャと同水準。
「いまのところ、中国もギリシャもドイツの経済回復を大幅に狂わせるには至っていない」(INGのエコノミスト、カーステン・ブレゼスキー氏)そうですが、ドイツ人の景気「期待」は急速に冷え込んでいるようです。
日本時間昨晩発表の経済指標で、いちばんの大モノと言えば、これ。
21:30JST 米国商務省発表
8月の小売売上高
米国のGDPの約70%を占める個人消費。その個人消費全体を占うに最も重要な指標とされれます。
前回は、総合;前月比+0.6% 自動車除く+0.4%
今回の事前予想は+0.3% 自動車除くと+0.2%
悪化か?という予想でしたが、結果は・・・
総合;前月比+0.2%
自動車除く;同+0.1%
予想以上の悪化となりました。
金額ベースでは4477億1500万ドル。
部門別に見ると、自動車・同部品は0.7%増、食品・飲料は0.7%増、衣料は0.4%増、一般量販店は0.4%増。
意外と底堅いです。
ただし、ガソリンスタンドが1.8%減。
前月の0.6%減からマイナス幅が拡大しており、ここにも原油安の影響が見えます。
原油安、という要因を取り除くと、けっこう底堅いと評価できます。
これにより、米国株の大幅反発の一因となりました。
「底堅い米小売売上高で米株大幅反発」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/16/ny-forex-idJPKCN0RF2QN20150916 (ロイター)
同時発表されたのが、こちら。
21:30JST 米国NY地区連銀発表
9月のNY州製造業景況指数
別名「エンパイア・ステイト景況指数」
先月は、-14.92
今回の事前予想は-0.15
マイナスながらも改善か?しかし予想と乖離した結果が頻発する指標だからな・・・というところでしたが、結果は・・・
-14.67
相変わらずの「サプライズ・メーカー」ぶりを発揮。
「8月に2009年以来の低水準に落ち込んでから、状況は変わっていない」
(NY地区連銀)
「8月よりも楽観的な見通しが減った」
新規受注は-12.91と、前月の-15.70からマイナス幅は縮小。
いっぽうで、雇用の現状が-6.19と、前月の+1.82からマイに転。
週平均労働時間の指数は-10.31と、前月の-1.82からマイナス幅が大幅拡大。
つづいて発表されたのがこちら。
週末に発表された中国の同種の指標は冴えませんでしたが・・・
22:15JST 米国連邦準備制度理事会(FRB)発表
8月の鉱工業生産指数・設備稼働率
前回は、生産指数;前月比+0.6% 稼働率78.0%
今回の事前予想は生産-0.2% 稼働率77.8%
いずれも悪化か?という予想でしたが、結果は・・・
生産指数;前月比-0.4%
設備稼働率77.6%
予想以上の悪化です。
「米鉱工業生産予想以上に低下、自動車生産急ブレーキ」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/15/us-industrial-output-aug-idJPKCN0RF1UT20150915 (ロイター)
このロイターの記事によると、第3四半期の経済成長ペースが緩やかになる可能性も指摘される、とのことです。
これらの結果を勘案すると、こうなります。
「米成長率、第3四半期は1.5%の見通し=アトランタ連銀予測」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/15/usa-economy-atlantafed-idJPKCN0RF2TK20150915 (ロイター)
この+1.5%という見通しは、前回と変わらず。
小売売上の堅調を、鉱工業生産の軟化で相殺して、見通しは前回と変わらなくなったとのことです。
明けて日本時間早朝には、こちらの指標が発表。
05:30JST API(全米石油協会)発表
週間在庫統計
今晩の公的機関EIA(エネルギー情報局)発表の在庫統計の「先行指標」です。
結果は・・・
(ウチの会社の「マーケット情報 」から転載。
会員登録で、どなたも無料で利用できますので、ぜひご利用ください)
予想外の在庫減少。
かなり強気な結果となりました。
昨日の黒田日銀総裁の記者会見でもそうでしたし、小売売上の結果にも表れたように、原油価格は経済に大きな影響を及ぼします。
さて、タイトルで「世界の~」と謳ったので、ついでと言ったらアレですが、こちらも。
ニュージーランドの乳業最大手フォンテラ傘下の「グローバルデーリートレード(GDT)」が15日夜に実施した乳製品オンライン入札、この結果を指数化した通称「GDT指数」は、前回入札比で+16.5%
http://www.globaldairytrade.info/
金額ベースだと、平均落札価格(船側渡し値段=FAS)トン当たり2568USドル。
輸出で大きい牛乳を濃縮乾燥・粉末にした全粉乳(WMP)が20.6%上昇。
トン当たり2495USドル。
「今回の価格上昇は、乳製品価格が年内、堅調に推移するとの見方が広がっていることが背景だ」
アグリHQの乳製品アナリスト、スーザン・キルズビー氏の談
この結果もあって通貨キウイ(NZドル)はまずまず堅調。
1NZD/76円50銭近辺と、昨日の76円を下回った水準からは上昇しています。
しかしキウイは、8月の中国人民元切り下げによって生じた大ガラからは、いまだ回復していません。
5日・25日移動平均線
ボリンジャーバンド(2σ、3σ)
一目均衡表
MACD
RSI相対力指数
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