2つ手前の記事でもお伝えしましたが、自動車大国ドイツではフランクフルト自動車ショーがプレス公開中。
世界の自動車界のVIPたちも参集していますので、インタビューも多く配信されています。
その中で、日産のカルロス・ゴーン社長が為替レートについて発言していました。
「現在の円相場に「満足」=日産のゴーン社長」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015091600081&g=eco
画像バナーはリンク先の時事通信の当該記事ですが、ゴーン社長に敬意を表して日産NOTEメダリストの広告を残しました(笑
ついでにウチの会社のセミナー広告も(爆
ゴーン社長は、
「1ドル=100円以下は異常に円が強過ぎると言ってきた」
現時点では為替相場に応じて生産体制を変える必要性は、「まったくない」
メリット、デメリット双方あるのは確かです。
しかし、ひとつ手前の記事で取り上げた訪日観光客の増加、そして自動車業界の重要人物が「満足」するなどの点は、円安のメリットです。
今日から始まる米国のFOMC(連邦公開市場委員会)を通過したあと、為替レートはどうなるでしょうか?
水晶占いレベルの個人的イイカゲン観測では、サプライズで利上げをやっちまうと思ってます。
先送りしたところで、状況が好転するとは思えない。
そして、量的緩和(QE3)の段階的縮小(テーパリング)を開始した2013年も、鉄板と見られていた9月では見送り、見送りと見られていた12月には開始する、というサプライズをやっています、FOMCは。
当時とメンバーは違うとは言え、筆者はあの記憶を拭えないんですよね。
さて、そのフランクフルト自動車ショー開催のユーロ圏の経済指標が発表されました。
18:00 EU統計局発表
8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)確定値
速報値では、前年比+0.2%、コア(食品・エネルギー除く)で同+1.0%
今回の事前予想は、いずれも速報値から改訂無し、と見られていましたが結果は・・・
総合;前年比+0.1%
コア;前年比+0.9%
予想外の下方修正です。
これでは、このインフレ率ではECBは量的緩和は続けるほかないでしょうかね?
ひょっとしたら拡大とか・・・
「ECB量的緩和、拡大・延長の可能性―オーストリア中銀総裁=国内紙」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/15/ecb-nowotny-idJPKCN0RF2UQ20150915 (ロイター通信)
オーストリア中銀のエワルド・ノボトニー総裁は、もともとハト派的傾向がありますが。
もちろん、ECB理事会メンバーの中でも逆の意見もあります。
「緩和マネーは持続的成長支援せず、いずれリスクに=独連銀総裁」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/15/ecb-policy-weidmann-idJPKCN0RF2U620150915 (ロイター通信)
ドイツ連銀のイエンス・バイトマン総裁は、逆にタカ派ですが。
マーケットの現況です。
ユーロ/ドル 5分足
ドル/円は、基本的にはFOMCを控えて小動きですが、東京時間では日経平均が続伸したことにはなびかず、やや軟調(円高)。
東京株式市場が引けたあとは、反発しています。
3000ポイントの大台を割る下落に陥っていた上海総合株価指数が、この時間帯から急反発に転じました。
また当局が介入に入ったんでしょうなぁ。
結局、上海総合の終値は、147.0910ポイント(4.89%)高の3152.2632。
急騰です。
当局が設定する「絶対防衛線」は、3000ポイントの節目なのかなぁ??
上海安を眺めて上昇し、昼頃に1.13ドル攻略を窺っていたユーロも、上海が急反発した夕刻以降は反落しています。
リスクテイクのドル買いでしょうね。
18:00JSTにCPIが下方修正されると、ユーロは下げ足加速しています。
「バイトマン派」よりも「ノボトニー派」が優勢か?
豪ドル/円
ポンド/円 5分足
中国と貿易で縁が深い資源国通貨オージーも、上海株の急反発を眺めて夕刻から急伸しました。
ユーロやポンドの値動きと比較すると、その影響力の大きさが覗えます。
17:30JSTには、英国の8月雇用統計が発表されました。
前回は、失業率2.3%、ILO方式では5.6%
今回の事前予想は、2.3%、ILO方式で5.6%
いずれも横ばいか?という予想でしたが、結果は・・・
2.3%
ILO方式5.5%
※ILO=国際労働機関
なお失業者数は、前回4.9千人減少、今回は5千人の減少が見込まれていましたが、結果は1.2千人の増加。
ポンドは急伸の反応です。
ILO方式失業率の改善を好感?
石川久美子さん(外為どっとコム総合研究所研究員)の見解です。
さすが、当ブログとは分析力のレベルがちがう。
東京金 5分足
東京金8月限、4251円、前日帳入値比+2円で、15:15JSTに日中セッションクローズ。
夜間セッションは、4284円で、16:30JSTにオープンしました。
その間に、円安が進行しましたし、ドル建て金が急伸しました。
急伸と言っても、1110ドルは超えられず。
先週にJOLTS(求人異動調査)などで急落した以降は、概ねのところで1100ドル~1110ドルあたり水準の狭いレンジ取引となっています。
FOMCを睨んで膠着状態です。
世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は、9月15日も増減無し、678.18トンのままです。
4日横ばい。
東京バージガソリン
東京ゴム 5分足
東京白金8月限、3721円、前日帳入値比+30円で、
東京バージガソリン3月限、50,120円、同+290円で、
東京ゴム2月限、170.8円、同+0.2円で、それぞれ日中セッションクローズ。
夜間セッションは、白金3750円、ガソリン50,470円、ゴム173.2円でオープンしています。
いずれも、東京金と同様に高寄り付きです。
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明日開催
金“ゴールド”復活へのシナリオ
9月17日(木)19:00~
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陳 晁熙
変化の激しい2015年
・スイスフランショック
・イスラム国をはじめとする中東情勢の緊迫化
・ギリシャ金融不安
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金融マーケットには様々なリスクがあります。
ではなぜ、安全資産との評価が定着している“ゴールド”の価格が予想外に低迷しているのか??
新聞、メディア等に多数投稿、商品先物市場と外国為替市場を知り尽くしたこの男、
弊社チーフアナリストであり、国際テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト、
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