日銀の金融政策現状維持で市場は大混乱? | 松下誠

おはようございます、松下です。

いやー、昨日の正午過ぎの株価と為替の動きは、
強烈でしたね。



日銀の金融政策決定会合の結果が伝えられると、
日経平均株価は1分で700円以上の下落、
米ドル/円は2円以上の下落で、
どちらもちょっとした暴落の様相でした。

よほどショックだったのですね。
皆さん、ぶん投げました。


利益は出たのでしょうか・・・・・



今回の日銀の会合に先んじては、
金融系の一部の識者やアナリストたちも、
かなり強気に「追加緩和策が出る」との
コメントを打ち出してきました。


先週金曜日には嘘か真か、
「日銀が新たな金融緩和策を用意している」と
いうニュースも流れるなど、その期待が
大きすぎただけに、期待を裏切られた投資家が、
一斉にそれまでの買いを決済したことで、
昨日の下落は起こりました。



あなたにとっては、この動きは
どういう動きですか?

「別に、想定内です。」という返事でしょうか。



それとも、
「ショックです。せっかく含み損が減ってきて
 いたのに、また拡大しました。
 これからも心配です。」という返事でしょうか。



日足のチャートを見る限りは、
何ら異常事態は起こっておらず、
前者の
「想定内です。」という返事で構いません。

まだ、日経平均株価のシナリオは、
ほとんど変わっていません。



「何で、そんなことが言えるんですか。」と
思った人は、まだあまりチャートの見方が
十分ではないようです。

今の日経平均株価の節目は、前回安値4/8 15,471円を
切り上げるかどうかであり、昨日の安値は、まだまだ
この遥か上値に位置しています。

また、売買高を見ると、昨日は2/15以来の
2ヵ月以上ぶりの売買高を記録しましたが、
それでも、2/15、2/12、2/10の売買高の方が
昨日の売買高よりも多いです。

こんな風に、ただ日銀のニュースに
あてが外れてパニックを起こすだけではなく、
自分にとっての大切なポイントは、
何なのか、いつ(何月何日)と比較するのか、
ということを知っておけば、昨日の日銀のニュースと
その後の値動きは、「想定内です。」ということになります。


実は、米ドル/円にはまた違ったシナリオが読めますが、
今日は日経平均株価だけにしておきましょう。



ジョージ・ソロスは、
「市場は常に間違っている」と言っています。

相場の格言に、
「人の行く裏の道あり花の山」というものがあります。



市場参加者が、一斉に感情的に動く中で、
あなたは感情的に動くのではなく、
準備したシナリオ、見るべきポイントを見て、
冷静に動いてくださいね。

そうすれば、こんな嘘みたいなサプライズも、
冷静に対処できて、しっかり利益を上げることができます。


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