おはようございます、松下です。
昨日のNYダウは反落、さすがに調整です。
上海総合指数は続落、どこまで調整するか。
本日の日経平均株価は小幅反落です。
米ドル/円は反落して109円台前半。
NY Goldは小幅反発です。
昨日2016年4月21日に、日経平均株価において
見逃すことのできな大きい事実が
決定したことを、しっかり確認しましたか?
その事実とは、前回3/14高値の切り上げ。
これは、株式投資を行い、
チャートを観察する投資家であれば、
絶対に見逃してはいけません。
なぜならアップトレンドが決定したのですから。
これを聞くと、「じゃあ買った方がいいんですか?」」と
いう質問が聞こえてきそうですが、1つの可能性としてはアリ
なのですが、そんなに単純な話ではありません。
「○○がアップトレンドだ」
というのは、どこでも見る表現であり、
ごく簡単な表現です。
逆に言うと、あまりにも簡単に使いすぎていて、
本当の力を発揮できていないとも言えます。
「○○がアップトレンドだ」
という場合には、何を見てアップトレンドと判断したか?
という明確な基準あるいは理由が必要です。
「定義」と言い換えることもできます。
上記で私が、「日経平均株価のアップトレンドが決定した」
と書いたのは、前回3/14高値を切り上げた、という理由からでした。
市場において、最も単純な上昇(=アップ)の定義は、
「前回の高値を切り上げる」というものであり、
私がまこと投資スクールのFXと株式の
投資力養成コースで最初に教えるチャートの見方です。
また昨日の高値切り上げは、
ダウ理論によるトレンドの定義でも
アップトレンドを決定しています。
ダウ理論において、連続する高値同士・安値同士が、
上昇を続けている時、それをアップトレンドという、
という定義があります。
ダウ理論の面からも、高値切り上げの面からも、
1つの大きな節目が、昨日4月21日でした。
次に問題になってくるのは、
いつまで(時間)上がるのか?
いくらまで(価格)上がるのか?
です。
皆さんは、こちらの方が聞きたいですよね。
これも、上記を読み返してくると、
その答えがだんだん分かってきます。
いつまで上がるのか?
いくらまで上がるのか?
を考えるにも、その基準あるいは理由が必要です。
値幅や時間のターゲットを予想するような
理論や分析手法ということになります。
「投資家の鏡」のテクニカル分析の記事の中の、
「フィボナッチ」以下の3本の記事は、
目標値設定の理論や手法ですので、参考になると思います。
http://bit.ly/1cMjbaW
話を戻しまして、
「アップトレンドが決定したのであれば買っても良いですか?」
という質問への答えは、
「上がり続ける(アップトレンドが続く)と仮定すれば」
という条件がつくことになります。
そして、
この条件をどう考えるのか?
上がり続けると仮定するのか?
という判断が、最終的に個々の投資家に
委ねられるのです。
よく投資の情報の最後あたりに、
「投資にはリスクがあり、
お客様の自己責任で行動してください。」
といった文章があるのは、このような理由からです。
「何だよ、結局最後は自分で考えるしかないのか」
とがっかりしたかもしれません。
しかし、もう一歩足を進めれば、
そのあなたの判断の精度を高めてくれるのが、
各理論や分析手法です。
上記に書いた「高値の切り上げ」や「ダウ理論」
も上手に続けて使うことで、あなたの判断や予想の
精度を引き上げてくれて、やがて利益につながっていきます。
しかし、残念なことの多くの個人投資家は、
自分で判断することを放棄したり、
諦めてしまったりするから、
いつまでも人の予想を追いかけますし、
あてにしています。
もう少し頑張ってみると、
全く違う世界が広がっているのに。
昨日2016年4月21日には、大きな節目の日でした。
実は225先物は、前日20日の夜間取引において、
既に前回高値を切り上げていました。
この事実が、自分にとっての大きな判断基準や理由に
なっている投資家にとっては、狂喜乱舞の見逃せない瞬間でした。
(少し大袈裟ですが)
そして、何も準備せずに、ただただ予想を求めて、
ネットや新聞、テレビなどの情報だけを
追いかけている投資家には、いつもと変わらない1日でした。
ほんの些細な値動きの1つに、
実は後々大きな分かれ道につながっていく
そんなポイントが、市場には存在します。
そのことに早く気づいて、
自分が注目すべきポイントを作ってくださいね。
そのポイントの先に、あなたの利益が待っています。
日経平均株価がガンガン伸びてくれるといいですね。