日経平均株価は、下落のスタートなのか。
それとも、格好の押し目形成か?
おはようございます、松下です。
先週4/1(金)は、日経平均株価が大きき下落し、
前日比594円安で終了しました。
500円以上の下落は、前回安値の2/12以来ですので、
相当に市場が動揺した様子が分かります。
この下落を見ると、市場参加者の心理状態が
良く分かります。
それは、まだまだ盤石に上昇するとは思っておらず、
疑いがたっぷりあるということです。
だから、「景況感の悪化」といった
些細なマイナス材料に大きく反応します。
この下落を見て、ある人は、
「格好の押し目を形成するのか?」と思い、
ある人は、
「よっしゃ、またダウントレドが始まった」と思います。
前者の見方は、「もしそうなら買おうかな」という
ものですし、後者の見方は、「また売っていくぞ」と
いうことになり、全く別々の行動につながります。
また、「松下さんは、どっちだと思いますか?」と
聞きたい人も、大勢いると思います。
私も、その局面、局面において、「こうかな」という
想定を組み立てますが、ここでは先入観に
なってしまいますので、そこは伏せておきます。
1つの価格の動きに対する、別々の2つの見方ですが、
実はこれは、常に存在し続けています。
そして、多くの投資家は、この予想の精度を
上げようとしますが、この予想の精度は
なかなか上がるものではありませんし、
実は上げる必要はありません。
必要なことは、この予想や見立ての根拠をしっかりと
確認することであり、それを決めることができれば、
いつもその根拠に従い、同じ売買を続けるのです。
そうすれば、同じ根拠の売買の続いた先に、
お金が増えるようになります。
上記の想定に戻ると、前者は2/12安値からの
上昇に注目しており、この動きは昨年8月高値からの
中期ダウントレンドに対して、転換点における
買いを試していることになります。
これに対して、後者は、同じ8月高値からの中期
ダウントレンドに対して、順張り(トレンドフォロー)に
よる売りを考えていることになります。
つまり、見るポイント=視点が違い、
そのために戦略や行動が変わるのです。
個人投資家は、いつもどちらかの予想を当てようと
しますが、さっきも書いたように、この予想は
なかなか当たるものではありませんので、視点と
戦略をいつも揃えるようにしていきます。
そうすると、そこには確率的な優位性が働き、
勝てるようになるのです。
4/1(金)の大幅下落が、格好の押し目を形成しているのか、
それとも、ダウントレンドのスタートになるのかは、
今後、一定時間を過ぎなければ分かりませんので、
当てよう、当てようとするのではなく、自分の視点と
戦略を、いつも揃えるようにしましょうね。
その行動を続けるようになると、
いつか勝ち始めます。
売買を検討する時の、参考にしてください。