【南アフリカランド円今週の予想（５月２０日）】
*予想レンジ：8.25円～8.55円
*ランド円は押し目買いが継続しそうだ。
先週の南アランド円は、経済指標がまちまちの中、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）による利下げ見通しを背景に上昇した。
南アの1ー3月期失業率は３２．９％と予想の３２．３3％を上回った。３月鉱業総生産は前月比－５．８％と前回の＋１０．３％から大きく悪化した。３月小売売上高は＋２．３％と予想の－０．６％上回った。４月米消費者物価指数（ＣＰＩ）の減速を受けてＦＲＢによる利下げ見通しが強まった。また、南アフリカの輸出品である金やプラチナ価格が大幅上昇上昇したことも南アランドの押し上げ要因になった。
５月２９日に実施される総選挙では、与党であるアフリカ民族会議（ＡＮＣ）が過半数を割り込むとの観測が強いが、不正や汚職が改善されるとの期待もあり、今のところ、南アランドへの影響は感じられない。
南アフリカの景況感に大きな変化はない。電力不足の改善が見られ、鉄鉱石と石炭の増加が原動力となった鉱業や、道路輸送を除く運輸・倉庫部門で持ち直しが見られた。ただ、貸出金利の高止まりや電力の制約は続いており、建設業や卸売業などで低迷した。３月の消費者物価指数の上昇率は５．３％に低下。昨年９月以降、５～６％の間で推移している。
＊ＣＦＴＣ建玉：5月14日時点のファンドの南アランド買い・米ドル売りポジションは、＋2700枚（前週比+1200枚）。
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