【メキシコペソ円今週の予想(5月20日)】
*予想レンジ:9.15円~9.45円。
*メキシコペソ円は、週明け20日に9.39円と上場来の最高値を更新した。インフレの鈍化から米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しが拡大し、ペソは対ドルで堅調に推移している。
メキシコ中銀は6月の政策会合で利下げを決定する可能性もあると示唆されたが、後に、中銀幹部がこれを否定したことが好感されたようだ。
メキシコ中央銀行のロドリゲス総裁は、6月27日の次回会合で利下げ再開の可能性について議論する、とロイターに語った。2021年から引き締めに乗り出した中銀は今年3月、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて緩和姿勢に転換したが、先週9日の会合では金利据え置きを決定している。ただロドリゲス氏は「ディスインフレ課程の進み具合を踏まえれば、われわれは政策金利の追加的な調整を協議し続けられる」と説明。さまざまな課題やリスクが残る中で、入手可能なデータや物価見通しを考慮に入れつつ、追加利下げに関して緩やかな姿勢で取り組んでいくと付け加えた。その上で6月27日の会合で「利下げを再開する可能性が議題になるだろう」と語り、米連邦準備理事会(FRB)が6月に政策金利据え置きを決めたとしても、利下げに踏み切る事態もあり得るとの考えを示した。中銀が9日の声明で向こう6四半期の物価上昇率見通しを引き上げたことを巡ってロドリゲス氏は、サービス価格が高止まっていて、はっきりした鈍化傾向が見えないことが理由だと指摘。それでも、ディスインフレ課程が止まったわけではなく、想定よりもペースが緩くなるという意味に過ぎないと強調した。
しかし、17日にはメキシコの政策当局者が6月利下げの可能性を排除したため、メキシコペソは上昇し、週間では3週連続高となった。日墨の金利差を背景に押し目買いが継続しよう。。
*CFTC建玉:5月14日時点のファンドのメキシコペソ買い・米ドル売りポジションは、11万2961枚(前週比+649枚)。
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