株の売買で気をつけるべき「便利」 | 株式投資「虎の穴」

下の写真は、自宅のダイニングテーブルです。

私が座る席の横に、ビニール袋が養生テープで固定されています。

 

これ、私専用のゴミ箱です。

といっても、生ゴミは入れません。

漢方薬の袋など、小さくてニオイを出さないゴミだけです。

 

 

メインのゴミ箱は、テーブルの反対側に置いてあります。

立ち上がって数歩だけ歩けばいいだけです。

でも、ちっちゃいゴミを捨てるのに歩くのがめんどくさい……

 

こんな理由で袋を設置して便利に使っているのですが、当然、妻は大反対(笑)。

「そんなの発明じゃない! ずぼら! カッコわるい」とボロクソです。

 

さて、ここからが今日の本題です。

株の情報は、スマホなどで入手可能な“便利な”ものが数多くあります。

現在の株価だけでなく、チャート、業績動向などを、サクッとチェックできます。

 

便利だ! 効率がよい!

こう思って使うわけですが、よく考えてみてください。

 

マーケットは、競争の場です。

ほかの参加者と、間接的ながら、競い合っているのです。

くっきりはっきり表現すれば、「カネの取り合い」です。

 

ほかの参加者も便利に使っているもので、優位に立てるわけはありません。

それらの情報を、どのように組み合わせて“自分の応え”を出すか、が問題です。

 

私は、「あえて、ひと手間かけることで、丁寧な思考、分析が生まれる」なんてことを考えたりします。

 

個人投資家が陥りやすい錯覚は、ほかにもたくさんあります。

 

「1カ月後の株価は予測できないが、5分後、10分後の株価は予測がラク」

 

こういう根拠で超短期売買に臨む人がいますが、ちょっと待って!

たしかに、5分後、10分後の株価は予測が容易ですが、それって、ほかの参加者たちも同じですよね。

自分だけ優位に立てるということではなく、参加者全員に平等に与えられていることなのです。

 

便利、カンタン……こういった条件が、利益に直結することはありません。

逆に、安易に行動して痛い目に遭います。

オトナなのに、うっかり勘違いしてしまうことが多々あるのです。

 

ゴミ袋の件に戻ると……

合理的、正解、素晴らしい発明──理屈を並べて妻と戦い続けることを宣言します。

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