「当てる」ことを放棄する | 株式投資「虎の穴」

3月12日のブログで、「トレードの3要素」を示しました。

  1. 予測
  2. ポジション操作(予測と合致している)
  3. 資金管理(効率追求と安全確保)

どうしても、「1.予測」に気持ちが傾きます。
だから、表面的な銘柄情報が、商業的に“ウケる”のです。

いっそ、「予測の的中を放棄してしまおうか」と思いきって考えてみてください。

実は、それほど極端なことではなく、実際に「中源線建玉法」の考え方がそのとおりなのです。

スッと動いた、「これは上がるか」と素早くポジションを取りますが、3分割の1単位、予定数量の3分の1だけです。

しかも、予定数量の3単位(3分の3)までポジションを取っても、売買資金(口座に入れてある現金)の半分以下にしろ、という規定があります。

トレードの3要素が、理論どおり、バランスよく連携していることがわかります。
したがって、「予測が非常に重要」という一般的な発想と比較したら、ハッキリと「当てることを放棄している」と表現できるのです。

近年、著名人の自殺報道が目立つようになりましたが、どんな悩みがあったのか……他人がいくら考えても、絶対にわからないことでしょう。
ただ、自殺だとしたら、とにかく自分ひとりでは持ちきれないものを抱え込んでしまったということです。ものごとを真面目に考える人ほど、そんな傾向はありますよね。

それほど追いつめられなくても、抱えるものが増えるとキツくなります。
相場・トレードでは、デリケートな判断が求められます。
そもそも、「結果を出さなくては」というプレッシャーがあります。

だから、中源線の「満玉でも資金の半分以下」という規定は、決して大げさではないのです。
とことん削り落としておかないと、動けなくなるのです。

相場・トレードの狙いは、「利益」にほかなりません。
それ自体が、それなりに重たいのです。


むやみに足し算せず、引き算を上手に使うのが、実践的な「計画」をつくる最大のポイントでしょう。
 

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