【株式投資】売買の計画とは? | 株式投資「虎の穴」

売買は「計画」を立てて実行するものです。

 

「その時の野生の感だけ」という人は少ないはずです。

でも、消費者金融のテレビCMに「ご利用は計画的に」ってセリフがあり、「計画的な人は利用しないぞ」なんてツッコミもありましたね。

相場・トレードにも、同じような疑問があるでしょう。
相手(株価変動)が予測不能の動きをみせるのに、どうやって「計画」を立てるのか・・・

いえ、相手の動きがわからないからこそ、「計画」が必要なのです。

例えば山登りは、いつ急変するかわからない山の天候、大自然が相手です。
だからこそ、「期待どおり順調に歩いていく」計画を軸にしながらも、あらゆる困難に対応できるようオプションの計画を用意するでしょう。

 

山小屋への避難、ルート変更、緊急通報、ケガや体調不良への対処、断念して下山する計画、等々。

NHKは、大きな地震があると、番組を変更して災害情報を流しつづけます。
でも、慌てて対処するのではなく、そうした対応がマニュアル化されているはずです。
映像が混乱したり、音声が途切れたりするのはご愛嬌……。

私たち個人投資家は、命の次に大切なカネを動かしています。
機関投資家とちがい、自分自身の大切な資産です。
(機関投資家が無責任、という意味ではありません。念のため)

山登りと同様に、期待どおり楽しく進行する前提は決して手放さないものの、どんな状況にも対応できる計画、事前の備えが必要です。「これが有望」といった銘柄情報だけでは、パーフェクトな天気しか考えずに山登りをするようなものです。

株価変動には、一定のトレンドを見出すことができます。

でも、そのトレンドが突然に崩れたり、方向を変えたり……山の天候よりも予測が難しいかもしれません。いきおい、常に「一歩遅れ」の対応を余儀なくされます。

カッコよく予測し、ポジションをつくって待ち伏せ──他人に先んじることが重要と、こうした行動を取るのが自然です。でも、その予測に固執すると、変化に対する一歩遅れの対応ができなくなってしまいます。

トレードは、3つの要素で成り立っています。

まずは「予測」です。これがないと、ポジションを取ることができません。
でも、刻一刻と状況が変わるので、それに応じて予測も変化します。
だから、「予測」「ポジション操作」がセットです。

でも、この2つだけでは足りません。
当たり前のように起こる不測の事態への備えとして、「資金管理」が不可欠です。

山登りで、ギリギリの時間を計算しないのと同じです。
でも、モタモタと歩くことを前提にはしません。
最大の効率を目指しつつ、大幅な遅れも想定しなければなりません。

資金管理では、予測が当たったときにしっかり儲けることを考えます。資金効率と呼ばれる発想です。同時に、「もう、ありえない!」と腹を立てるほどトホホな状況が連続しても大丈夫なように、安全を確保する発想が必要なのです。

―3月14日のブログにつづく―
 

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