プロの予測はこうだ! | 株式投資「虎の穴」

「プロの予測はこうだ!」なんてタイトルをつけましたが、「プロの予測は当たります。われわれの情報を買わないと損ですよ~」などという宣伝ではありません。

いつも述べているように、「相場の予測は当たったり曲がったりが大原則」「プロでも予測の的中率は決して高くない」という前提です。

プロゆえに、出動する時期をグッと絞り込み、その結果として予測の的中率が高い──こういう論理もあるのですが、コンスタントに仕掛けていたら、プロでもアマでも予測の的中率に大差はない、と考えてください。

当てることができる例外は、子どもです。


予測の的中がカネにつながることを知らない、想像すらしない純粋な気持ちならば、高い確率で当てる可能性はあります。マーケット参加者の感情をたっぷりと含んだ株価を、きれいな心で見るからです。
でも、予測を当てて小遣いをもらう前に、それがオトナのふところを潤すと知った瞬間、心が汚れて当たらなくなるでしょう。

私がおすすめしているのは、「中源線建玉法」で、複数銘柄を“バスケット運用”することです。

株価の変動サイクルは意外と長いので、たとえ期待できる銘柄であっても、半年や1年の間、成績が出ないこともあります。
逆に、たまたま成績がよすぎた結果、気持ちが高揚しすぎたり勘違いしてしまうことも心配です。

「リスク」という言葉は本来、「危険」「損失」ではなく、「不確定要素」「想定外」といった意味です。

真面目に資産運用を行うなら、ブレが少ないほうがいいのです。

可能な限り銘柄数が多いほうが安定しますが、手作業を交えて個人で行ううえで、50銘柄も60銘柄も手がけるのはムリです。

混乱が生じて本末転倒の結果となりかねません。

では何銘柄が適切か……一概にはいえませんが、最低でも4~5銘柄あると、大きな不安はなくなると思います。

中源線で5銘柄を売買するとします。
うまく組み合わせてやると、買いポジションの銘柄あり、売りポジションの銘柄ありと、意識せずに「ロングショート」のポジションを取ることができます。
売りまたは買いに偏ることもありますが、中源線は3分割の売買なので、「全銘柄が3/3(満玉)買い」とか「全銘柄が3/3(満玉)売り」になることは、あまりないでしょう。

ガツンと利益が出る場面こそ「相場の醍醐味」といえるでしょうが、静かに呼吸するように、ゆっくりと歩くように売買を展開できれば、それこそ理想的といえます。
プロの思考、プロの予測、プロの行動に近づくために、意識してみてください。
 

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