麦わら帽子は冬に買え──相場格言です。
麦わら帽子をかぶるのは夏なので、よく売れるのも当然、夏です。
だから、夏は価格が高くて冬は安いのです。
株価が人気で高騰しているときに買うのではなく、人気がないときに買おう、そして人気が高まった場面は売り場と心得よ、ということです。
いろいろなものに、季節的な価格変動があります。
引っ越し費用が高いのは、もちろん3月です。
逆に安いのは、12月~1月ですね。
先日、久しぶりにユニクロに行きました。
「最近クオリティが下がった」という声もあります。
そうかもしれません。
高級な服とちがって、着ているうちにヨレッとしてきます。
不満を感じないで着られるのが3シーズンだったけど、今は2シーズン未満……かもしれませんが、着やすい服、冬は暖かい服、夏は涼しい服を安く買えるので、ありがたい存在です。
先日は、冬物を買いました。
まだ寒さの真っただ中ですが、すでに多くの人が冬物を買い終わっています。
だから、残った品物について値を下げていました。
もともと3,990円なのが、1,990円とか。
いやいや、かなり安い買い物をしてきました。
本題の格言に戻ります。
真冬に麦わら帽子は売っていないかもしれません。
安く買いたいときに意識すべき時期は、夏の後半から終わりごろでしょうか。
でも、「安く買う」でいいのでしょうか?
麦わら帽子を買う、それをかぶる、ならOKです。
でも株の場合は、買い値よりも高く売るために買うのです。
また、できれば時間をかけずに売って利益を手に入れたいのです。
そうしたら、「夏の直前に買い、夏のピークまでに売る」のが正解ですよね。
私がときどき説く、「基本イメージは順張りが正解」というやつです。
価格が上がっていくときに持っていたい、のです。
その狙いを手放すことなく、少し頑張って、少し技術を使って、少し先回りして安く買おう──これが逆張りです。