範囲を決めるのが王道──売買・トレードの「断捨離」 | 株式投資「虎の穴」

中源線の書籍に、「中源線に慣れるためのコツ」が書かれています。

いわく、「中源線は『出発点を決める』売買。だから、転換したらまず建てること。建てたあと気に入らなかったら手仕舞いするのはOKだが、転換を自分で判断するのはどんなものか……」。

これを実践すると、ある意味、とてもシンプルです。
転換を見逃すという選択肢を捨てるので、売買アクションは増えます。

でも、「自分で判断せずに中源線の判定を見ている。それなのに、その中源線の判定が当たるかどうかを“当てよう”とする」複雑な思考から逃れることができます。

私も、中源線を軸にいろいろ試してみましたが、「転換時はまず建てる」方式でやっています。

私たちは、常に「足し算」を好んで思考、行動していると思います。

もっと知識を、もっとカネを、もっと健康を……みんな足し算です。
でも、結果として、無意味に広がってしまったり、焦点がボケたり、混乱したりすることも多いでしょう。

ネット通販で買った品々が散らかっていたり、なかには全く使っていなかったり、ひどい場合は未開封だったり……。

「断捨離」という言葉がありますが、捨てること、「引き算」に目を向けることって大切なんですよね。

「捨てる」という言葉は好きではありません。
でも、そんな言葉を思い浮かべることで、ムリな足し算が抑えられるのです。

そして、残ったものにエネルギーを集中できる──これが、最も大切なことだと思うのです。

売買法を決める、細かい対応の選択肢を少なくする、銘柄を限定する、売買する時期を限定する……。

つまらないと感じやすいのですが、ラクになる、現実的な指針が生まれる、クオリティが上がる、満足度が上がる「王道」なのでしょう。
 

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