株を買うときの狙いは、「長く持つこと」ではありません。
真の投資家であるウォーレン・バフェットさんではありませんから、期待どおりに値上がりしたら、適当な期間で利食い売りするのが狙いです。
つまり、「上がらない銘柄を持っている理由」はゼロなのです。
昨日のマーケット・スクランブルでも出遅れ的な銘柄を紹介しましたし、出遅れ狙いは私も好きです。
でも、「動かない」ことを評価して買うのではありません。
「間もなく動くだろう」という読みで、買いポジションをつくるのです。
現金を使って買っている以上、「上がらないと意味がない」と強く考えるべきです。
「上がらない……こいつは塩漬けだ」なんて、絶対に避けるべき発想です。
出遅れ狙いは手堅い──こんな認識もありますが、そうは言いきれません。
動かない、まあいいか……知らずに塩漬けが増えてしまうのです。
出遅れなので、安値で横ばいですよね。
そうしたら、値が崩れたときの判断がラクです。
判断基準をつくりやすい、ということです。
ズルズルっと一段安したらサッと投げて現金化、ほかのチャンスにそなえましょう。
もうひとつ、「時間切れ」で手仕舞いすることも大切です。
買った翌日から上がりはじめる、なんてことは期待できませんが、例えば「2~3カ月のうちに上昇するだろう」という読みで買ったのに、3カ月、4カ月と経過した場合、株価が下がっていなくても、いったん降りて考え直すべきです。
上記の2つ、
- 崩れたら売り手仕舞い
- 時間が経過したら売り手仕舞い
これらを守れば、塩漬けはゼロです。
息苦しくなることはありませんし、「この銘柄を買いたいけど、資金に余裕がない」なんて思いをすることもありません。
期待ほど勝っていない場合でも、口座の資金が健全な状態を保てます。