他者と差をつける発想 | 株式投資「虎の穴」

楽しみの要素は必要。

しかし、一般的な楽しみの要素は利益につながらない──どうしたらいいのか?

突破口は、「他者と差をつける」という発想です。

個人投資家は通常、「自分」と「株式市場」しか見えていません。
その姿勢はシンプルな思考をつくるうえで有効ですが、ほかの市場参加者という存在を意識することも大切です。

ズバリ、“カネの取り合いをしているんだ”という認識から、「平均的じゃダメだ。少しでいいから上にいこう」と考えることです。

ストイックに考えてみたり、工夫してみたり、習慣を改善するために努力してみたり……いくらかの力を加えることが求められますが、1月20日のブログで挙げた筋トレのように、その行為そのものが楽しくなくても、それによって上のステージにいく自分の姿を楽しみの要素と捉えるのです。

エネルギーたっぷりの推進力、馬力のあるエンジンを動かしつづけるようなパワーを得られると考えられます。

さて、「他者と差をつける」という発想で取り組んでみるにも、「じゃあ、なにをすればいいの?」と止まってしまうかもしれません。

自分が思いつくことなら、どんなものでもいいと思います。
「あれっ、これじゃ幼稚かな?」とか「これは極端すぎるか……」と感じても、そこでやめないでください。

安易に情報を探して「受け身になる」ことが問題なのです。
たとえヘンテコだと感じても、自分が思いついたことには大きな価値があります。

例えば、私が解説をつとめる投資情報番組「マーケット・スクランブル」で継続している「定点観測」は、まさにこの路線です。
思いつきで銘柄を選んだとしても、同じ数銘柄の値動きを追いつづけ、単純に「上がる」「下がる」といった予想でもなんでも、自分の脳内で情報をつくり出す作業をしてみてください。

さきほど「ほかの市場参加者という存在を意識しろ」と述べましたが、あらためて自分だけの世界をつくるのです。

予想を立てても、当たったり当たらなかったりします。
でも、ゼロから自分で考えることで、ちまたの市況解説や騰落予想がどのように生み出されるかを理解できるでしょう。それに、必死になって探しても「ピシピシ当たる情報なんてない」、ということも強く確認できるはずです。

小さなことでもいいから、自分で考えてみることです。
特別な知識や、難しい理論なんて不要です。
誰が考えたって、未来の株価を知る術はないのです。

受け身ではなく、自分で情報を生み出すことに快感を覚え、楽しむ要素を発見してください。
 

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