すでに多くのオフィスが、年末休みに入っていると思います。
でも、金融機関は現在、12月30日まで営業しています。
取引所も、12月30日まで取引を行います。
だから、12月30日が最後の立ち会い、「大納会」です。
昔の大納会は12月28日でした。
そして、前場(午前中の立ち会い)で終了でした。
日中の取引時間も延長され、データ処理も含めて、携わる人の仕事は増えています。
さて、12月30日、最後の立会日に売買した株は、「年内に売った」「年内に買った」と認識するのが自然ですが、12月30日の売買は受け渡しが年明けの1月7日なんです。
取引した日の翌々営業日に、買った場合は代金を支払う、売った場合は売却代金を受け取るのです。
当日の2日後なので、「T+2」(ティー・プラス・ツー)と言います。
昔は「T+3」でした。「四日目取引」と読んでいました。
月曜日に売買したら、その日も含めて4日目の木曜日が受渡日だったのです。
売買(約定)から受け渡しまでは、短いほうが望ましいのです。
まず起こらないことですが、決済までに時間があると、不測の事態が起こる可能性があるからです。
だから、さらに短くして翌日、できれば当日の受け渡しがいいのです。
ちなみに先物・オプションは、「T+1 」の翌日決済です。
とにかく、現時点で株の取引は「T+2」なので、12月27日の売買も受け渡しは年明けです。
個人の「年度」は年末が区切りなので、12月27日の売買も12月30日の売買も、税金の計算上は2025年分なのです。
決済がおわっていないだけで、すでに取引が成立しているのに、どうして?
なんだか納得いかないし、受け入れにくいのですが、そういうルールなんですね。
わかりにくいと思います。
まあ、知識として覚えておいてください。