プロが考える「値幅取り」 | 株式投資「虎の穴」

「値幅取り」は相場の醍醐味!
とはいえ、単に「値幅がほしい」「がっぽり儲けたい」と願うだけでは返り討ちに遭います。

未来がわからない相場の世界で、どのように値幅取りを求めるか。

どんな方法で実現するか──ある意味、究極のテクニックです。

値幅取りは、相場の醍醐味です。
実現すると、とても気持ちがいいのです。

しかし、私が「値幅を取れ」と主張している理由は、単に「気持ちがいい」からではありません。達成感があるのは当然ですが、達成感そのものが目的ではないのです。

「経費としての損失」を避けることができない以上、ある程度の値幅取りを実現しないと、トータルの利益は伸びません。
値幅取りは、一定のパフォーマンスを達成する意味で必要。

その必要なものをゲットした満足感が「キモチいい~」のです。

いたずらに「値幅がほしい!」と考えるだけだと、売り場を逃したり、荒い動きの銘柄を手がけて苦労したりと、トレードの基盤が狂う懸念すら発生します。

「少し時間をかけてもいい、小さな波を無視して、利を伸ばすべくねばろう」

こんなふうに考えがまとまっていればいいのですが、けっこうビシッと決めておかないと売買の途中で混乱してしまいます。
期待と現実にギャップがあるので、無視すると決めた小さな波まで気にしはじめ、「いったん売っておけばよかったのか?」なんて結果論を持ち出して迷うのです。

ムチャをして値幅取りを目指すのではなく、冷静に「いけるだろう」と判断して取りにいく上級テクニック、リスクを許容範囲に抑えながらの攻めだという点を、理解してください。

株式市場では、不特定多数の参加者が競争しています。

だから、「確実」を期待する気持ちに対して、「それはないよね」とオトナの認識をもつことが大切です。

負けを小さく抑えながら、勝てるときに勝つ。

 

手法にもよりますが、1カ月、半年、1年といった一定期間でプラスになるように頑張ります。
私たちが目指すのは百戦百勝ではなく、その一定期間のトータルがプラスになる、つまり「着実に勝つ」ことです。

そのためには、勝てるときに勝つ、取れるときに取る、値幅が発生しそうなら可能な限りねばるよう努めます。
この部分も、「着実な利益」という言葉で表現したいと私は考えます。

―12月29日(金)のブログにつづく―
 

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