男の役者を俳優、女の役者を女優と呼びます。
でも最近は、男女を区別することが時として性差別になるとして、男女問わず「俳優」と表現したりします。
でも、同じ役者でも女優は女優、クッキリハッキリ区別があるのが自然だと思うのです。
老若男女がいて、芝居、映画、ドラマが成り立っているからです。
もともと江戸時代、役者はすべて男だったことから、女性の俳優が登場して「女優」という呼び方が生まれた、という説もあるようです。
そういった女性排除の歴史があるため、男女どちらでも使える「俳優」=「男」という認識が、気になる人にとっては非常に目障り、耳障りなのでしょうね。
消防士は英語で「fireman」ですが、今は女性もいるので「firefighter」だとか。
すんなり使える単語ならいいのですが、語呂とか、これまでの使われ方などから、ギクシャクした感じになるものだってありますよね。難しいものです。
話を戻して、「女優」という表現。
これを生かすなら、男性陣を「俳優」と呼ばずに「男優」というのが正解ですが、男優というとAV男優を思い浮かべてしまいます……使われ方の問題ですが。
男女を別々にして表現したとき、こんな感じでしょうか。
俳優と女優──女性を差別している?
男優と女優──AVの話みたい……
男性俳優と女優──長い
男性俳優と女性俳優──長すぎる!
言葉って実におもしろいものですが、やっかいでもあります。