値幅取りの醍醐味 | 株式投資「虎の穴」

自分の感性を信じる、自分だけの見方をする──トレードにおいて必要不可欠なことですが、なんにでも逆らおうとすると、意味のないひねくれになることもあります。

例えば「値幅取り」という発想は、現実を無視して“欲しがる”心理のようですが、プロの感覚でも決して間違った考え方ではありません。

相場なので、プロでも見込み違いはあります。

予測の的中率だけを見たら、プロもアマも、ベテランも初心者も、特段の差はないでしょう。


ただしプロや上級者は、見込み違いの損を膨らませないようにする技術があり、その技術を土台にして、現実的な範囲で「値幅取り」を実現しています。

東証プライム市場に上場する企業だけでも現在、1,600社以上あります。
値幅取りを狙える銘柄は十分にあります。

「とことん時間を費やさなくても、ものすごい分析能力がなくても、自立した個人投資家として自分の哲学を構築していく突破口はある」

これが、最重要メッセージです。

効率よく進めるうえでは、適正な範囲の手抜きも“あり”ですが、完全に受け身の姿勢で情報弱者にならないために、「途中からは自分で考えてよ!」と言いたいのです。

「この銘柄は神だ」みたいな先入観で取り組むと、長く売買する間に発生するであろう“手の合わない”時期に、トレードそのものについてヘンな誤解をしてしまう可能性があります。

そんな現実を考えて、「当てようとするな」との戒めがあります。
そして、「動きの異なる銘柄を組み合わせる」という戦略が生まれるのです。

  • 打ち出の小槌は存在しない!
  • だから、いろいろと研究することが必要。
  • かつ、自分で答えを出す覚悟も必要。
  • そのうえで、戦略的かつ計画的な分散で極端な結果を均(なら)す。

理想型をガッツリと考えることは、戦略を固める意味でも、ポジティブな姿勢をつくる意味でも重要です。


一方で、現実を考えてネガティブになる、起こり得る危険に備えておくことも不可欠です。
「想定外だった」なんてつまらない言葉を発することのないよう、実践的な準備をして臨むべきなのです。
 

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