立場による売買行動のちがい | 株式投資「虎の穴」

先日、近くの学校にこんな垂れ幕がありました。

卒業生の田中愛美さんが、パリ2024パラリンピックで金メダルを獲得したようです。

 

 

全く知らなかったのに、なんだかうれしいし誇らしい気持ちでした。

そして、「おめでとう」という言葉も浮かびました。

なぜでしょう?

 

日本人が素晴らしい成績を出したから。

その人の母校が近くにあったから。

 

そうです。自分が“属する”場所(国、地域)でよい出来事があったからです。

 

社会人として、誰でも他人と深くかかわって生きています。

そのなかで、いろいろな所属があるはずです。

 

株の世界なら、まずは「個人投資家である」とか、仕事をしながら資産運用を行う「兼業投資家である」とか。これだけで、「自由に好きなものを売買できる」ことを再認識できます。

 

でも、自由すぎて失敗している、やりすぎているケースが多いようです。

逆に、「抑えて売買する自由もある」「休んでいる(ノーポジション)自由もある」といった発想が大切なのです。

 

マーケットに参加する立場の前に、「日本に住む日本人」という状況にも意味があります。

 

米国株の売買が流行ですが、最終的には、「日本円を増やして日本で使う」ことが前提という人が大半でしょう。そうすると、為替の動きが売買を難しくする要素だと認識できます。

 

私は、難しいことを避けようと考えます。

だから、いま触れた米国株は対象にしません。

 

でも、立場を理解して臨めば、気をつけるべき点だけでなく、積極的に実践すべき理由が見つかるかもしれません。

 

売買の“土台”の部分をどう設計するか──この重要なところに、「自分がどこに属しているか」という観点を入れるだけで、大きな方向のミスが消えるのではないでしょうか。

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