昨年トランプ大統領が勝利してから想定されたことではありますが…マーケットだけではなく、世界が彼に振り回されてますね。
トランプ大統領が標榜しているのは「米国ファースト」。
全ての基準が米国にとっての利益につながるかどうかを追及し、気に食わない(不公平?)と感じるものには徹底的な圧力をかける。
一人の人間にこれほどまでに世界が振り回されている現状って怖いな、と感じています。
全ての基準が米国にとっての利益につながるかどうかを追及し、気に食わない(不公平?)と感じるものには徹底的な圧力をかける。
一人の人間にこれほどまでに世界が振り回されている現状って怖いな、と感じています。
でもマーケットを見ると必ずしもそうはなっていない。

昨年末を100として各国の主要株価を比較してみると、
TOP3
1 香港ハンセン指数(中国)
2 DAX指数(独)
3 ユーロストックス50指数(欧州)
Worst3
1 ナスダック指数(米)
2 TOPIX(日)
3 S&P500(米)
という状況です。
トランプ大統領が関税を課すとしているメキシコ、カナダ、中国、欧州などよりも米国株の方がパフォーマンスが悪いという状況です。
年始からの中国や欧州株の堅調さを「出遅れ物色」と捉えて、次は日本株の番という見方もパラパラ見かけましたが、それについては個人的にかなり疑問を持っていました。
コロナ前からの推移を見てみるとこんな感じです。

コロナ禍以降、最もパフォーマンスが悪かった指数が単純に今年に入って大きく戻している。
その一方で、最もパフォーマンスがよかった指数が失速している。
トランプ大統領が標榜しているものとは全く逆の動きになり、大きなリバーサルが生じているのが実際です。
「出遅れ物色」という表現ならば、強かったものが踊り場を迎えてはいる中で出遅れ株(指数)の水準訂正が起きていくプロセスだと思うのですが、ちょっとそういうイメージが持てる状況ではないように思います。
もう一点は、各国でズレが生じ始めている金利の動きにも注目しておく必要はあるかもしれません。
ただ米国株はいくつもの指標を見ても、かなり割高といえる水準に達していましたし、今年は慎重にならざるをえない状況と考えていました(投資家向けの年末のレター)。
トランプ大統領の行動・言動は、世界における米国の立ち位置を大きく変化させていく可能性が高く、私たちは大きな歴史の転換点を生きているのかもしれないな、と個人的には感じています。
日本株については、非常に微妙なところですね。
PERでみればそこまで割高とはいえない。EPSの増加がしっかりと実現できていれば、過熱感を感じるような状況にはない。
自社株買いも高水準で継続しており、需給的なサポートもある。
ボックスの下限を割り込みかけている状況にはありますが、売りで下を追っかける…というのも?
米国株がクラッシュ、という状況になれば話は別ですが。
なんにしても世界最大の影響力を持つ国の大統領の言動に一喜一憂・右往左往させられるというのも、相場と向き合っている人たちにとってはまぁまぁ疲れる話です。
「関税かける」と言って、直線に「延期」、また「かけた」と思ったら「軽減するかも」。

昨年末を100として各国の主要株価を比較してみると、
TOP3
1 香港ハンセン指数(中国)
2 DAX指数(独)
3 ユーロストックス50指数(欧州)
Worst3
1 ナスダック指数(米)
2 TOPIX(日)
3 S&P500(米)
という状況です。
トランプ大統領が関税を課すとしているメキシコ、カナダ、中国、欧州などよりも米国株の方がパフォーマンスが悪いという状況です。
年始からの中国や欧州株の堅調さを「出遅れ物色」と捉えて、次は日本株の番という見方もパラパラ見かけましたが、それについては個人的にかなり疑問を持っていました。
コロナ前からの推移を見てみるとこんな感じです。

コロナ禍以降、最もパフォーマンスが悪かった指数が単純に今年に入って大きく戻している。
その一方で、最もパフォーマンスがよかった指数が失速している。
トランプ大統領が標榜しているものとは全く逆の動きになり、大きなリバーサルが生じているのが実際です。
「出遅れ物色」という表現ならば、強かったものが踊り場を迎えてはいる中で出遅れ株(指数)の水準訂正が起きていくプロセスだと思うのですが、ちょっとそういうイメージが持てる状況ではないように思います。
もう一点は、各国でズレが生じ始めている金利の動きにも注目しておく必要はあるかもしれません。
ただ米国株はいくつもの指標を見ても、かなり割高といえる水準に達していましたし、今年は慎重にならざるをえない状況と考えていました(投資家向けの年末のレター)。
トランプ大統領の行動・言動は、世界における米国の立ち位置を大きく変化させていく可能性が高く、私たちは大きな歴史の転換点を生きているのかもしれないな、と個人的には感じています。
日本株については、非常に微妙なところですね。
PERでみればそこまで割高とはいえない。EPSの増加がしっかりと実現できていれば、過熱感を感じるような状況にはない。
自社株買いも高水準で継続しており、需給的なサポートもある。
ボックスの下限を割り込みかけている状況にはありますが、売りで下を追っかける…というのも?
米国株がクラッシュ、という状況になれば話は別ですが。
なんにしても世界最大の影響力を持つ国の大統領の言動に一喜一憂・右往左往させられるというのも、相場と向き合っている人たちにとってはまぁまぁ疲れる話です。
「関税かける」と言って、直線に「延期」、また「かけた」と思ったら「軽減するかも」。
ホント疲れる話です。。。
米国ラストベルトの人達の支持がトランプ大統領の大統領選勝利には大きく寄与しており、彼らのために不法移民問題とか、色々と取り組んでいるはずなんですが、今朝の産経ニュースの記事を見るとGMの利益が90%減とか出てるし、中長期的に見て本当に彼らのためになる政策なのかな、と少し首をかしげることも少なくない。
まぁ様々な矛盾を感じる言動の多い方ではありましたけど。。。
第2期トランプ政権は、より強固な政権基盤を持ち、周囲をイエスマンが固めている状況に見えます。
異なる意見や反対意見に丁寧に耳を傾ける姿勢をもってくれれば、もう少しバランスの取れた対応になってくれるようにも思いますが、それはどうやら難しそうです。
トランプ大統領が目指す世界感、それによって世界がどう変容していくのか。
2025年からの数年後、世界はどうなっているのでしょうか。
【PM育成コース募集のお知らせ】
私はシンガポールに拠点を構える運用会社(ヘッジファンド)であるYamawa Asset Managementの経営を担っています。
グループの山和証券ディーリング部(自己資金運用)では現在も40名近くのディーラーを擁しており、そこで未来の資産運用の担い手の育成に取り組んでいます。
2022年から「PM育成コース」として、将来ヘッジファンドであるYamawa Asset ManagementのPM(ポートフォリオ・マネージャー)として活躍してもらえる人材を育成するための専門コースを設立しています。
ディーリング(自己資金運用)を通じて、経験者・未経験者を問わず、未来の職業運用者を目指す人たちにチャンスを作り、登竜門として実績を積み上げてもらい、そのうえで投資家からの資産をお預かりして運用するヘッジファンドで新しい資産運用の担い手として活躍してもらう。この実現を目指しています。
その一期生が今年からYamawa Asset Managementで活躍してくれています。
山和証券ディーリング部のPM育成コースでは、その彼に続く人材を募集しています。
ぜひ運用者としての未来を志している方をお待ちしています。
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2025年からの数年後、世界はどうなっているのでしょうか。
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