トレードの予測について考える | 株式投資「虎の穴」

将来の株価について、多くの人が「上がる」とか「下がる」とか、いろいろと言いますが、目をみはるほど継続的に当たっている人はいるのでしょうか?

「この銘柄、くるよ」なんて言ったあと、1~2カ月で暴騰すれば、間違いなく大当たり。そんな個々の見通しについては「お見事!」といえるものにも出会いますが、半年、1年と予測が当たり続けることはありません。

株価は、市場に参加する投資家の売り買いで決まります。

 

この構造によって、変動を「当て続ける人はいない」ということは明白。
期待があるから、「当たり続けている人がいる」ような気がする、「ラクに儲かる情報がある」ような気がするのです。
キケンな錯覚です。

私たちが提唱する「相場技術論」は、このキケンな錯覚に絶対に近づくことなく、“我が道”を行くための方法です。

「人の行く裏に道あり花の山……」
こんな句が有名ですが、裏でも表でもない“我が道”こそが重要です。

さて、「技術論」なんて表現を使うと、なにか小難しいイメージですが、要するに、

  • 予測に期待するのはキケン
  • 対応力を主としよう

という現実的な実践論です。

トレードは、宝さがしのようなものです。


それらしき地図(チャート)はあるのですが、これから進む道は描かれていません。ポジションを取った結果は、期待通りだったり、まるきり期待外れだったり……こまめに立ち止まって「さて、どうするか」と自分で答えを出すしかないのです。

別に「宝さがし」なんて特別なたとえを出すまでもなく、ふだんの生活で道に迷ったときや、突然の雨とか予期せぬ渋滞などに遭遇したときと同じですよね。
自分の判断&自分の決断、それだけです。

じゃあ、「予測」ってなに?
答えは、「行動のキッカケ」です。

「上がる」と予測するから、買い出動することができます。
でも、しばらくすると、「読み通りだねえ」と思うこともある一方、「なんかちがうかなぁ……」と残念な展開を確認することもあります。
あらためて次の予測を立て、その先の行動を決めるわけです。

予測は行動のキッカケ、その予測は「対応する」というオトナの意識によって、状況に応じて変化していくのです。

―12月27日のブログにつづく―
 

ブログ一覧に戻る