写真は、自宅の通気口です。
この部分を「ガラリ」と呼ぶのですが、なぜ?
「網」を意味する「グリル」がなまった、という説もありますが、はっきりしないようです。
この写真ではわかりにくいかもしれませんが、「National」と刻印されています。
古いブランドですね。
さて、昔のことを言っても意味はないかもしれませんが、年寄りくさく昔と今の株式市場を比較してみたいと思います。
昔、株がほとんど1,000株単位だったころは、金額的にハードルが高かったといえます。
300円の低位株でも、最低単位を買うのに30万円が必要だったのです。
現在は100株単位なので、わずか3万円で株主になることができます。
ポイント投資なんていうのもあって、誰でも気軽に、かなり少額から株式投資をスタートできます。
でも、金額的にハードルが高かった昔のほうが、実はよかったのかもしれません。
株式投資をはじめるのに、まずは一定の金額をためなければなりませんでした。
そして、「よし、いざスタート!」と気合いを入れて最初の銘柄を考えたものです。
一定の金額がたまるまで、なかなかはじめられませんでした。
でも、その分だけ真剣でした。
ある意味、緊張しすぎるところもありましたが、いいかげんに、パチンコで遊ぶような感覚で株を買うことなどなかったのです。
ちなみに、金額以外には特別な障害がありませんでした。
そこは、昔も今も同じです。
ネット取引がなかった時代は、印鑑を持って証券会社を訪ねる必要があったので、ハードルといえばハードルでしたが、年齢、職業、性別などで制限をかけられることもありませんし、本人確認さえなかったので、郵便物(取引報告書など)が届けばOKだったのです。
本題の、「金額」に話を戻します。
少額で、気軽にスタートできるので、誰もが株の取引を経験できます。
とても環境がよくなったと感じます。
ただ、気軽すぎるケースもあるでしょう。
「5万円だから」「10万円だから」と雑な行動を取れば、本格的な金額で売買をはじめても、雑な内容にしかならないと思うのです。
泳ぎを覚えるとき、数多くの本を読んで研究しても、全く上達しません。
プールなど安全な場所で、まずは水に入ってみる、顔をつけてみる、水に潜ってみる、水面に体を浮かせてみる……こうした「実践」こそ大切です。
だから、ハードルの低い状況で、とにかく経験することは重要です。
そこに、真剣さをもたせるか否かは、自分の設定しだいです。
真剣に売買していますか?