予測が当たる実際の確率 | 株式投資「虎の穴」

相場の先行き、すなわち予測を当てたいと誰もが考えます。
でも、なかなか当たりません。
 
正確には、「当たったり当たらなかったり」です。
 
いずれにしても、「当たったら賞金がもらえる」「曲がったら罰金を取られる」なんて仕組みではありません。どんな結果であろうと、自分自身の手でポジションを始末するのです。
だから、いろいろな状況を想定しておく必要があり、それを含めてテクニック、技法です。
 
でも、テクニック、技法には、「予測の確率を高めよう」とする試みも含まれます。
こんなところが、問題をややこしくするのですが、現実の確率は把握しておく必要があります。
 
上か下か──こう考えたら、的中率は50%です。
でも、「3カ月くらい上げトレンド」と予測して買いポジションをつくったのに、3カ月経過しても株価が動かなかったら、どうでしょうか?
 
「当たった」とはいえません。
また、ほかの儲けのチャンスを逃しているのですから、やはり「曲がり」でしょう。
こう考えると、「上、下、動かない」の3通りで、的中率は33.3%しかありません。
トホホ……
 
こんな現実があるのに期待は大きく、そんな混乱を抱えた当事者が予測するので、実際の的中率はかなり厳しい……こう考えるのが客観的なのでしょう。
 
つまり、「サイコロをころがしたほうが当たる」ということです。
悲しいかな、これが現実です。
 
では、こんなサイコロはどうですか?
このサイコロを振って、「売り」「買い」「なにもしない」の3通り、どれにするかを決めるのです。
 

 

「そんなバカな」と言うでしょうが、ヘタに考えるよりも当たるのです。

 

こんな方法がバカげている理由は、なんでしょうか。

先ほど述べたように、予測するタイミング、結果を判定するタイミング、その基準などが明確になっていて、「当たったら賞金」みたいなゲームではないからです。

 

上がると思って買ったのに下がったら、明らかに曲がりです。

動かなくても、前述したように曲がりです。

 

では、思ったほど上がらないけど少し上がった、という状況は?

どっちとも判定できない結果も含めて、あいまいな状態がひたすら継続するのです。

そんなモヤモヤのなか、継続してポジション操作をしていくのです。

 

だから、たとえ確率が低くても自分で考えて答えを出し、その答えどおりのポジションをつくるのです。そして、少し経過したら、また自分自身で状況を判断して答えを出し、その答えに合うようにポジションを変化させるのです。

 
ちょっとだけ角度を変えて考えると、ポジション操作(技術)の重要性だけでなく、「当てようとする気持ち」の意味など、現実に対する正しい認識が浮かび上がります。

ブログ一覧に戻る