試し玉、分割仕込みを納得できない人は読んで! | 株式投資「虎の穴」

株を買うとき、「分割の仕込みが必須」と私は述べています。

 

例えば、予定の株数が2,000株だとします。

多くの人が、ジッと狙って「ここだ~!」と一点買いします。

 

そうじゃなく、まずは100株とか、少ない量の「試し玉」を入れ、「うん、いけるな」という感触を確認しながら少しずつ増やしていくのが正解、という提案です。

 

分割の回数が多すぎると複雑で、その作業で忙しくなりすぎます。

でも、一点買いでは、乱暴すぎます。

 

分割したら有利になるのか、というと、単純に買い値が安くなる効果は、それほど大きくないかもしれません(いや、それも狙わないといけないんですけど)。

 

それよりも、少し買って「大丈夫か?」、また少し買って「自分の見込みどおりかな?」と確認する姿勢が重要です。また、そんな姿勢があれば、「あれっ、読み違いかも」と思ったとき、素直に引くことができます。

 

株数が少ないうちなら、本当に抵抗なく切ってしまうことが可能です。

分割仕込みが進んで、ある程度の株数になった段階でも、確認しながら進む慎重な姿勢があるので、「とにかくちがう。避けられない見込み違いだ」と判断したら、意外とラクに撤退を決断することができます。

 

数日前にラーメンのブログを上げましたが、相場の決断もラーメンで考えると、わかりやすいと思います。

 

塩味か醤油味か……はじめての店でどちらがおいしいかを考えても正解はわからないので、「よし、こっちだ!」と感じたほうを選びます。

 

2軒のラーメン屋があって「どっちに入ろうか……」という状況は、どうでしょうか?

これまた同じで、雰囲気だけで「自分の好みに合うのは、こっちの店かな」と選ぶだけです。

 

ラーメン店では、ひと口だけ試食するわけにはいきませんが、「あっ、ちがった」と思っても1回だけです。次にラーメンを食べるとき、ちがうほうを選べばいいのです。

 

株を仕込むときに「試し玉」のテクニックを使わず、予定数量を1回で買ってしまうのは、ラーメンならば、雰囲気だけで決めたのに、食べる前に10枚つづりの回数券を買うようなものです。

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