【トレード】マーケットと向き合うということ② | しがないディーラー

「マーケットがおかしい」

そう感じたとき、それはマーケットがヒントを与えてくれているのかもしれない。

「なんでそういう動きになるのだろう?」
「どういった投資家がそういう動きの背景にあるのだろう?」

誰かがそれを買っているから上がるのだろうし、誰かがそれを売っているから下がる。
その人たちには自分と違う視点があり、そういった投資行動を取っている。

経済動向、ファンダメンタルズ、企業業績、需給分析、テクニカル分析…様々な観点から考察し、分析する。
知るべきこと、調べるべきことは無限といっていいほど沢山ある。
納得いくまで向き合い、合点がいったとき、それが続かないと判断するなら自分のポジションは保持していい。

自分の知識や経験、視野なんてとてつもなく小さくて狭いもの。
市場参加者はあまりにも膨大だし、昨年以降は特に日本株やったことがないような投資家の参戦も相当あった。
金利がない世界から、金利がある世界に変化し、様々なものが変わる。
金利がなかった過去10年程度の経験則では推し量れない。
だからこそ過去に学ぶことも必要になる。

マーケットでポジションを取ることを「怖い」と思えることは間違いじゃない。
それは「リスク」を取るという行為なのだから。
「怖い」から必死に、懸命に調べて考えて、納得いくまでやりつくす。
だからポジションを取る「勇気」が生まれる。

十分な裏付けもなく、表面的な判断でポジションを取り、たまたま儲かることはあるでしょう。
でもいずれそれは落とし穴にはまる。

運用者は何度も失敗し、それを乗り越えて成長する。
どんなに優秀でも、センスがあっても、慢心や怠惰なスタンスでマーケットと向き合えば、いずれ必ず痛い目にあう。

基本的に相場なんて自分の思ったようには動かないのが当たり前。
だから常に自分の見通しが正しいかどうか、点検を怠らないことも必要。

株が大好きで、それを調べること、とことん研究することに没頭できる人。
そのモチベーションがあればあるほど、成長する。
でも毎日続くルーティンを何年も続けていく中で、だんだん惰性になり、新しい情報や変化にアンテナを張ることを怠るようになることもある。

何かうまくいかないとき。
それはマーケットのせいではなく、自分の中に原因がある。
そこと向き合ってこそ、突破口は開ける。

相場の世界は勝ち続ければいくらでもハッピーになれる。
でも負ければ消えていくだけ。
そういう世界。
勝てないなら消えていくのもしょうがない。
悔しかったら勝つしかない。

でも相場は自分の都合では動かない。
勝ちたいときに簡単に勝てる相場が来てくれるわけでもない。
自分の中にある問題と向き合い、相場を客観的に見て、相場に合わせ続けること。
それが相場で生き抜いていくために大切なこと。

ブログ一覧に戻る