株式投資をしている人の8割から9割は負けていると言われています。
FXや先物取引をしている人の9割は負けていると言われています。
負けている人の大半は相場の世界から退場していきます。
どうして退場してしまうのでしょうか。
退場するということは、相場を行うための資金が無くなってしまうということです。
なぜ投資資金が無くなってしまうのでしょうか。
その理由はとても簡単なことなのです。
お金を失うような投資をしているということです。
つまり、大きな損失を出しているということです。
大きな損失を出すと投資を続けていくことが困難になるのです。
ですから、大損をしてはいけないのです。
絶対に大損をしてはダメなんです。
相場では「損小利大」が大切なんです。
「損小利大」を行うために必要なことは、損を小さくして利益を大きくすることです。
読んで字の如しなのですね。
しかし、それを実行している人が少ないから退場するのです。
損を小さくするというのは、小さな損失を受け入れるということです。
エントリーする前にロスカットの価格を決めておいて、そのロスカット価格になったら確実にロスカットをするということです。
これをしないから相場の世界から退場してしまうのです。
これをしないから大損をしてしまうのです。
多くの人はロスカットをしなければダメだとわかっていながらロスカットをしないのですね。
含み損になっても、我慢すれば自分のエントリー方向に戻るだろうと希望を持ってロスカットせずに元に戻るのを待っているのです。
このブログを読んでいる多くの人は車の免許をお持ちですよね。
そして車を運転する時にはシートベルトを着用しているはずです。
なぜ、シートベルトを着用するのでしょうか。
着用しないと違反切符を切られるから?
本当の理由は違いますよね。
シートベルトは事故があった時に自分の身を守るために着用するのですね。
シートベルトを着用しないで事故にあえばシートベルトを着用している時よりも怪我が大きくなる可能性があります。
最悪の場合、死亡してしまうかもしれません。
バイクに乗る時はヘルメットを被りますよね。
ヘルメットも自分の身を守るために被るのですね。
シートベルトをしないで車を運転したり、ヘルメットを被らないでバイクを運転したら自分の生命を脅かす可能性が高くなるのです。
相場におけるロスカットというのは、このシートベルトやヘルメットと同じ効果があるのです。
自分の身を守るため、つまり自分の資金を守るためにロスカットという防護をするのです。
事故というものはあらゆるところで一定の間隔で必ず発生しているのです。
相場における事故も同じです。
絶対に起こらないということはあり得ないのです。
5シグマ級の変動が必ず起こるのです。
そしてそれはいつ起こるかは誰にもわからないのですね。
ですから、防護をしておく必要があるのです。
ロスカットとは私達の大切な資金を守る防護装置なのです。
株式市場に参加するためにはお金が必要です。
しかし、株式市場は私達のお金にとって安全な場所ではないのです。
それがいかに強いトレンドの相場であっても安全ではないのです。
ロスカット価格のことをストップ価格とも言いますね。
このストップの意味は次の様なことです。
「ストップ注文」とは保有する株が、自分の指定した価格に下がったら売るようにする注文のことです。
この注文がストップと呼ばれるのは、自分のポジションに関してそれ以上の損をストップさせるからです。
ストップがかからなければ、どこまでも損失が大きくなるのです。
そして資金がなくなり、相場の世界からの退場という事実が待っているのです。
エントリーする前には必ずロスカット価格を設定してくださいね。
そしてそのロスカット価格は必ず守ることです。
最初に決めたロスカット価格を守るのです。
絶対にロスカット価格をズラさないでください。
もう少しロスカットについて考えてみましょうか。
ロスカットについてはどんなに多く書いても書きすぎということはないと思います。
それは、何回も書かないとロスカットを受け入れることができない人がいるからです。
エントリー時にロスカットを決めて、エントリーしても逆指値でロスカットの注文を入れておかないと大変なことになります。
株価の動きがゆるやかなときはちゃんとロスカットができるのですが、急激な動きになると固まってしまいロスカットできなくなります。
例えば23530円で買いエントリーをしたとします。
そしてロスカットを23490円に設定したとします。
株価が23530円から徐々に下落してくると「そろそろロスカット価格だな。ロスカットの準備をしておこう」と考え発注準備をすることが可能です。
しかし、23530円でエントリーした後23550円を付け、1回目の利食いまで後10円になった場合は、利食いの指値を入れてあるはずです。
ところが、23550円から急落したらどうなるでしょう。
急落中に23560円で入れていた利食い注文をまず取り消さなければなりません。
そして注文を取り消した後に、新たにロスカットの注文を入れるのです。
その時に株価はさらに下落していて23450円になっていたらどうでしょう。
設定していた23490円を割ってしまったらどうするでしょうか。
ほとんどの人はここでロスカットをするのをためらいます。
最初に想定していたロスカットは23490円でした。それが今では23450円まで下落しているのです。
仮にmini10枚でエントリーしていたとしましょう。
40円のロスカットを設定していたので、想定損失は40,000円でした。
しかし、現在の株価は23450円ですから、ここでロスカットをすると-80円になりますので80,000円の損失を受け入れなければならないのです。
40,000円想定のロスカットが80,000円と2倍の損失になったのです。
この損失を受け入れることができるでしょうか。
「ここまで急落して、大きな含み損になったのだから、ここから少し損が増えても同じだ。もう少し様子を見よう。」
「大きな損失は受け入れられないから我慢をして、株価が戻ったら小さな損失で返済しよう。」
「もうどうしようもない。このまま見ているだけにしよう。」
こんなことを考えるようになってしまうのです。
23490円設定のロスカット価格が23450円になってしまったのですから最悪のことが起きたと考えてもおかしくはありません。
しかし、ここでロスカットをしなければ最悪のことは実は最悪ではなく、もっと最悪のことがあったということに後になって気づくのです。
23370円まで下落して、我慢できなくなり、損切りをするのです。
こうなったら本当に最悪です。
23530円で買った10枚は-160円となり、160,000円の損失になります。
当初の損失予定価格は40,000円だったのです。
それが4倍もの損失になってしまうのです。
最初に最悪だと感じたロスカットを執行すること以外に自分の身を守る方法があるのでしょうか。
もしかしたら株価がエントリー価格まで戻るかもしれません。
しかし、このまま下落して追証にかかるまで損失が膨らむかもしれません。
ロスカットを受け入れるのか、我慢するのかは自分次第なのです。
相場の世界から退場するという最悪のことを避けるのであれば、どんなに嫌でも、どんなに苦しく感じてもロスカットをしなければならないのです。
ですから、エントリーした後は逆指値でロスカット注文を入れておくことをおすすめします。
ロスカットというのは、小さな損失を受け入れることです。
自分の大切な資金を守るための保険なのです。
ロスカットを受け入れると一時的には損失が出ます。
この損失を保険料だと考えてください。
保険料というコストがかかりますが、長い目で見ると間違いなく、自分の資金を守ることができます。
人は物事を否定的に捉える傾向があります。
・ロスカットをするということは負けトレードになったということです。
・ロスカットをするということは損失になったということです。
これを肯定的に捉えたらどうなるでしょう。
・ロスカットをするということは、負けトレードによって損失リスクを限定することです。
・ロスカットは株価が自分の思惑とは逆に動いた時に小さな損失を受け入れることにより、自分の資金を守ることです。
トレードをしている人の中には、どんなに小さな損失でも受け入れたくないという人がいます。
勝率100%でなければ嫌だと考える人がいます。
自分が間違っていると認めたくない人がいます。
私だってそうですよ。
負けは認めたくないんです。
損失は出したくないんです。
勝率100%がいいに決まってます。
でも、無理なんです。
トレードをしている限り、損失は必ず訪れるのです。
負けトレードを認めたくないと執着している限り、自分のお金がどんどん減っていくのです。
大切なお金がどんどん減っていくのを見ているよりも負けを認めてしまったほうが私はいいと思います。
だって、相場をやっている理由は勝つことではなく儲けることですからね。
儲かるトレーダーと損するトレーダーの違いは、
☆小さな損失を受け入れることができる能力があるのかどうかです。
私達は小さな損失を受け入れ、大きく儲けることができる場面では大きく儲けるのです。
これを素直に実行していけば、必ず証券口座の残高は増えていきます。
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