イソップ童話に「塩を運ぶロバ」という話があります。
ロバが塩を背負って川を渡っていた時、滑って水中に倒れると、塩が溶けたので前より身軽になった。
これに味をしめて、次に海綿を背負って川のほとりにやってきた時、また転べば身軽になると思い、わざと滑ってころんだ。
しかし、海綿は水を吸って重くなり、立ち上がることもできずに、そのまま溺れて死んでしまった。
こんな内容でした。
人間には、自分の成功を模倣することで失敗をするという「失敗のパターン」があります。
でも、この失敗のパターンというのは、本当の成功ではなく運良く成功したことを模倣することにより失敗をするようです。
中国にも似たような話があります。
「株を守りて兎を待つ」というのがそれで、「畑の中に切り株があった。ある時、いつも仕事のじゃまをするうさぎが走ってきて
この切り株にぶつかり、首を折って死んだ。そこで仕事をやめて、またうさぎが切り株にぶつかるのを待った。しかし、
うさぎがぶつかることはなかったのである。」
こんな話です。
株式投資で損をするトレーダーというのもこれに似たような行動を取っているのかもしれません。
有望だと思いある銘柄の株を買った。買値よりもかなり株価が下がったがナンピンで買い増しをした。
しばらくすると株価は上昇し、買値の2倍になったので利食いをして大儲けをした。
これに味をしめたトレーダーは、次に株を買う時には下がってきている株を買った。
自分の思ったとおりに株価が下がってきたのでナンピンで買い増した。
しかし、その後株価は元の価格に戻ることなく下落し、その会社は倒産し、株券はただの紙切れになってしまった。
ナンピンして大儲けしたという成功を模倣した結果、大きな失敗をしてしまうという例です。
ナンピンして大儲けしたのは成功ではないのですね。
それは間違った売買をして利益にあったというだけの話です。
つまり、失敗して儲かったということなのです。
この失敗をお金が儲かったことにより、成功だと思いこんでしまったことが破産への道だったのです。
売買には正しい売買と間違った売買があります。
また、利益になる売買と損失になる売買があります。
これらを組み合わせると次の4つの売買に分けることができます。
○正しくて利益になる売買。
●正しくて損失になる売買。
○間違っていて利益になる売買。
●間違っていて損失になる売買。
一番下の「間違った売買で損失になる売買」というのは誰でもが反省しますね。
本気で相場の勉強をしていれば間違ったことは自分自身でわかります。
しかし、3番目の「間違った売買で利益になる売買」をしたときが問題なんですね。
つい、儲かったからいいか。と考えてその後反省もしなければ対応策も考えない場合があるのです。
これをやってしまうと、これから先も同じように間違った売買を続けることになります。
そして行き着く先は「間違った売買で損失になる売買」です。
正しい売買を続けていれば必ずトータルでの損益はプラスになってゆくのですね。
私たちは
◎正しい売買で利益になる売買
◎正しい売買で損失になる売買
この2つの売買を淡々と続けていけばいいのですね。
正しい売買で損失になったとしても、それは失敗ではないのです。
この損失は大きな成功のための小さな成功なんです。
小さな成功を積み重ねていけば必ず大きな成功となります。
私たちは正しい売買を続けていきたいですね。
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