10人のインディアン | ついてる仙人

相場で生きていくためには次の4項目が必要です。

1. 有益な本やホームページ、ブログから相場の原理・原則を知る。

2. 原理・原則を知ったらそれが正しいか自分で検証をし理解する。

3. 理解し納得した原理原則に基づき売買をする。

4. 相場と友達になるための精神的な訓練

1.の原理原則を知るということのウェートは全体の10%です。

2.の原理原則を理解するということは全体の20%です。

3.の自分自身で原理原則に則って売買をするは全体の30%です。

最後の4.は全体におけるウェートの40%を占めています。

4.の精神的な訓練が相場で生き残っていくためには一番ウェートの大きなことなのです。

誰もが子供のころ「10人のインディアン」という歌を歌った記憶があると思うのです。

「ひとり、ふたり、さんにんいるよ。よにん、ごにん、ろくにんいるよ。」というあの歌です。

あの歌のオリジナルというのは「マザーグース」の中にあるのです。


十人のインディアンの少年が食事に出かけた
    ひとりがのどを詰まらせて九人になった

九人のインディアンの少年が遅くまで起きていた
    ひとりが寝過ごして八人になった

八人のインディアンの少年がデヴォンを旅していた
    ひとりがそこに残って七人になった

七人のインディアンの少年が薪を割っていた
    ひとりが自分を真っ二つに割って六人になった

六人のインディアンの少年が蜂の巣をいたずらしていた
    ひとりが蜂に刺されて五人になった

五人のインディアンの少年が法律に夢中になった
    ひとりが大法院に入って四人になった

四人のインディアンの少年が海に出かけた
    ひとりが薫製のニシンに飲まれ三人になった

三人のインディアンの少年が動物園を歩いていた
    大熊がひとりを抱きしめ二人になった

二人のインディアンの少年が日向に座った
    ひとりが日に焼かれてひとりになった

一人のインディアンの少年が後に残された
    彼が首をくくり、後には誰もいなくなった

                 「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー


この歌はアガサ・クリスティーの小説「そして誰もいなくなった」のモチーフにもなった有名な歌なのです。

小説の中では次々に人が殺されていきます。とても不気味な歌ですよね。

その歌のどこが一番恐ろしいのかというと薪割りで自分を真っ二つにしたとか、日に焼かれたとかではないのです。

本当に恐ろしいこととは仲間がひとり、またひとりと減っていくことなのです。

よくあるホラー映画でも多くの仲間がひとりずつ殺されていきますよね。

人間というのはこれが一番恐ろしいことに感じるのです。

これは私たちの心の奥に潜む、原始的な恐怖心と関係しているのです。

社会的な動物である人間には分離不安というものがあります。

これは「自分がひとりになる」ということに本能的な恐怖と不安を覚えると言うことです。

自然界の中で最も非力な人間は自分以外の人間と一緒でなければ生きていけないのです。

絆を断たれることは、最も恐ろしく最も不安なことなのです。

「10人のインディアン」の原作は私たちの心の底にあるそういうマイナス感情をかき立てるようにつくられているのです。

何が言いたいのかというと、私たちがトレードにも無意識の恐怖や不安が影響してくるということを知っていていただきたいのです。

株価が底を打ち、上昇していく過程を見ていると最初はゆっくりと上昇していきます。この時点では多くの人は見ているだけです。

下がるかもしれないという恐怖に打ち勝ったトレーダーだけが買い進んでいくのです。

そして株価が急上昇をし始めると多くのトレーダーは乗り遅れてはいけない。仲間と同じ事をしなければいけない。と無意識のうちに感じ買いに走ります。

そして株価が天井を打つときには自分の感情とは別の理由で売る大口のトレーダーにより下落へのきっかけが作られます。

株価が下がり始めると無意識のうちに恐怖が芽生え安値で買った人から利食いを始めます。

利食いができなかった人は買値と同値になった時点でトントンで逃げます。

その後少しの損を許容できるトレーダーが投げます。

その先も株価はどんどん下がり続け、最後に一番高値で買った人が投げて終焉を迎えるのです。

株価が下がっていく課程で仲間がひとりづついなくなっていくのです。

仲間がいなくなっていく恐怖と戦いながら自分の損失がふくらんでいくのを見ているトレーダーの気持ちは最大の恐怖と言えるのではないでしょうか。

私たちは仲間をなくしていくのではなく、一緒に利益を上げることのできる仲間を増やしていきたいですね。

そのためには自分の感情でトレードするのではなく決められたルールに沿ってトレードをする必要があるのです。

感情的な売買をしていたら必ず破産します。

「10人のインディアン」とは逆に一人が二人になり、二人が三人になり、三人が四人になり、

最後には、このブログを見ている全員が利益を出せるように楽しみながらトレードしたいですね。







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