相場の“ミス”とは? | 林知之


何でもマジメがいちばん!
でも、ヘンにクソマジメでは、バランスを欠く場合があります。
誰でも間違いを起こします。いちいち自分を責める必要はありません。
私は、社内で自分のミスを指摘されると、「そうか! 気づくようになったか」と答えます。はい、スタッフ教育の一環なのです。

相場では、どうしても「予測」に意識が向きます。

「あ~、あそこで買いだったんだ」
「売っておけばよかった……」
「売りじゃなくて買いだった~」

でも、こんなことの連続が実は「平時」。
ピシピシと当たっているときこそ、落とし穴に警戒すべきです。

人によっては、「ミスばかりだ」を口癖に、自分を奮い立たせようとします。
それはそれで、バランスが取れていればいいのですが、「いつも通り、うまくいかないなぁ」くらいに軽く流すことも必要ではないでしょうか。

相場のミスは、見込み違いではありません。
見込みは常に外れる……これくらいのイメージをもち、
「当たりも曲がりも、すべて“たまたま”の結果」
と考えるくらいが、淡々と続けるうえでのバランスだと考えます。

でも・・・
“たまたま”の当たりを利益にするのがトレード。
“たまたま”の曲がりの損を抑えるのがトレード。

すべては、値動きへの“対応”です。
本当の相場のミスは“対応”が足りないこと、居過ごし、フリーズ、先送りです。

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